3月1日~3月7日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
先週騒然となったのは、次期iPhoneに搭載されるコネクタに関するうわさ話だ。
Wall Street Journalは東京発の記事で、次期iPhoneは有機ELディスプレイ5.8インチをベゼルレスで搭載して、ホームボタンを廃止し、5.5インチのiPhone 7 Plusと同等の端末サイズを保ちながら画面を拡大するという内容の記事を伝えた。
ここまでなら、他の情報と符合するものだったが、おまけとして書かれた内容について、議論が起こった。それは、iPhoneがLightningコネクタをやめて、USB Type-Cコネクタを搭載するという情報だ。
USB Type-Cコネクタは、新型MacBook ProにThunderbolt 3ポートとして搭載されたほか、MacBook、そしてApple TVにも採用されている。上下を問わず差し込むことができ、充電と高速データ通信に対応する、次世代標準となるコネクタである。
既にAppleとしての採用事例があり、iPhone 7ではヘッドホン端子を廃止したことから、コネクタの変更をやりかねない、という意見も見られた。
しかしKGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏の調査メモでは、やはりiPhoneにはLightningが搭載されるとしている。しかし、USB-Cでサポートするような急速充電(USB PD)のサポートが行われる点を指摘している。
ちなみに、iPad Pro 12.9インチモデルでは、MacBookシリーズ付属のUSB-C電源アダプタと、USB-C・Lightningケーブルを用いると、大容量バッテリを半分以下の時間で満たす急速充電機能が搭載されている。
ただ、この急速充電についても、大きな必要性はないかもしれない。有機ELディスプレイを搭載するiPhone以外にも登場するとみられるiPhone 7/7 Plusの後継機種は、デザインに大きな変更がないとみられており、となるとバッテリサイズもこれまでと同様だ。
Appleは独自に設計しているプロセッサを刷新するたび、バッテリ持続時間と処理性能の向上を両立させており、次のプロセッサでもさらに省電力性が高まると見てよいだろう。となれば、バッテリの拡大はおろか、縮小すら考えられるわけで、急速充電がそこまで重要な機能になるとは言えない。
次期「iPhone」はLightning廃止、曲面ディスプレイ採用?(3/1)Macの取り組みは不十分ではないか──。2016年10月に登場した新型MacBook Proを受けて、Macを利用するプロユーザーからそんな声が聞かれるのは、MacBook Proが最新のIntelのチップセットを待てなかったこと、そしてMac ProやiMacのアップデートがなされなかったことに起因している。
たとえば、現在コンテンツ消費だけでなく、クリエイティブ側にとっても重要になっている仮想現実(VR)において、その大手であるOculus RiftなどのヘッドマウントディスプレイがMacをサポートしないなど、Macプラットホームとしてトレンドの技術にキャッチアップできていない現状がある。
しかし、株主総会でTim Cook CEOは、現在取り組んでいることが明らかになる前に、Macへの取り組みや、これを使うプロユーザーへの重視の姿勢について、疑問を持たないで欲しいとのメッセージを発している。
2017年に、その「プロユーザーを満足させる取り組み」を見られるのかどうかはまだ分からない。
クックCEO、プロユーザー重視をアピール--アップル現社屋で最後の株主総会(3/2)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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