デスクトップ型Macのモデルチェンジは先延ばしにされているが、最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏は、Appleがプロフェッショナルユーザーを非常に重視していることをアピールした。
Cook氏は米国時間2月28日、カリフォルニア州クパチーノで開いたAppleの株主総会の中で次のように述べた。「プロ分野では、今後もっと多くのことをやっていく。プロ分野はAppleにとって非常に重要だ。特にクリエイティブ分野はわれわれにとって極めて重要だ。われわれがこれまでにやってきたこと、今やっていることがまだ見えないからといって、ほかの分野を優先しているサインだと受け取らないでほしい」
Appleは2016年10月、4年ぶりにデザインを一新したノート型マシン「MacBook Pro」シリーズを発表した。だが、プロのクリエーターらの間で、このモデルチェンジに不満を示し、Appleにデスクトップマシンの刷新を望む声もあった。一例を挙げると、「Mac Pro」は2013年後半に新しいデザインが導入されて以来、1度も大きなアップデートがない。
2017年の株主総会は、Infinite LoopにあるAppleの現在の本社で行われた最後の株主総会となった。同社は4月に、より大規模な「宇宙船型」新本社「Apple Park」への移転を開始し、従業員1万2000人を新社屋に移す計画だ。同社の従業員数は、創業初期から急増し、約2800人の従業員を収容できるとされる現在の1 Infinite Loopのオフィスでは収まらなくなっていた。
2016年の株主総会で注目された話題は、銃乱射事件に使用された「iPhone」のロック解除をめぐる米連邦捜査局(FBI)との争いに関するものだった。一方、2017年の株主総会での質問事項は、無線技術による健康被害に対する投資家の懸念から、米国での雇用拡大を促すAppleの取り組みに関するものまで、多岐にわたった。さらには円形でバッテリ性能を改善した「真にスマートなダムフォン」を製造するようAppleに要請した株主もいた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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