「中国のアップル」Xiaomiが5位に後退、アップルに抜かれる--IDC中国市場調査

Shara Tibken Daniel Van Boom (CNET News) 翻訳校正: 編集部2017年02月07日 10時48分

 Xiaomiは2014年と2015年、中国で最もホットなブランドだったが、2016年にその勢いを維持することはできなかった。

 市場調査会社のIDCによると、かつて「中国のApple」として知られたXiaomiの2016年のスマートフォン出荷台数は4150万台で、中国で5位だったという。Xiaomiは本家のAppleにも抜かれた。同社は世界最大の携帯電話市場である中国に4490万台の「iPhone」を出荷し、4位になった。

提供:Aloysius Low/CNET
Xiaomiの「Mi Mix」
提供:Aloysius Low/CNET

 両社とも2016年に出荷台数を減らしている。Appleの2015年のiPhone出荷台数は5840万台、Xiaomiの同年の「Mi」スマートフォン出荷台数は6490万台で、2016年はそれぞれ23%減、36%減となった。

 首位に躍り出たのはOppoだ。同社の2016年のスマートフォン出荷台数は7840万台で、前年の3530万台の2倍以上に増加した。 2位のHuaweiは7660万台を出荷した。Vivoは前年の3510万台からほぼ倍増となる6920万台を出荷した。

 Appleは中国市場への取り組みを強化しているにもかかわらず、出荷台数を減らした。同社は2016年、中国の深センに研究開発センターを開設したことを明らかにし、「iOS 10」の発表イベントでは同OSの中国向け機能を披露した。5月には、中国のUberとして知られるDidi Chuxingに10億ドルを出資した。これはおそらく中国政府の好感を得ようとする施策の一環だろう。

 IDCによると、Appleの出荷台数が減少したのは、中国企業の取り組みの成果というより、中国の消費者がAppleの10周年iPhoneを待って買い控えをしていることが原因である可能性が高いという。

 一方、Xiaomiは米国への進出に力を入れず、中国や、ブラジルなど新興市場への取り組みを強化しているようだ。

 当初、高品質な低価格スマートフォンとオンラインのフラッシュマーケティングで人気を獲得したXiaomiは、同じ戦術を採用した新たなライバルたちとの競争で苦戦を強いられている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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