PC、サーバ、データセンター機器に搭載されるプロセッサで最もよく知られるIntelが、今度は自動運転車を支える頭脳も提供したいと考えている。
Intelは新ブランド「Intel GO」をCES 2017で発表した。自動運転をターゲットとし、クラウドコンピューティング、コネクティビティ、そして自動車を連携させることを目的とする。
このブランドの下、Intelは「Atom」と「Xeon」プロセッサの性能を活用するための複数の開発キットをリリースする。Intelによると、GOによって業界初の5G対応開発プラットフォームが提供されることになるという。同社はCESで、5Gモデムも発表した。
Intelは、BMWおよびMobileyeと提携して、2017年末までに約40台の自動運転車を公道で走行させる予定だ。Intelは、BMWおよびMobileyeとの提携を2016年7月に発表していた。
Intelはこの取り組みに先立ち、デジタルマップおよびロケーションサービスを提供するHEREの株式15%を取得することで合意している。
Intelは、自動車業界の連鎖関係における同社のプラットフォームの位置付けを下図のように捉えている。
ただし、自動運転車市場への参入を図るIntelは、スマートフォンや携帯端末のときに遭遇したのと同じ課題に直面する可能性が高い。短期的な課題は、ARMベースのチップが同市場を占有していること、そしてQualcommが最近、自動車業界における足場固めを主な目的としてNXPを買収する計画を発表したことだ。
つまり、自動車市場に進出するつもりならば、同社はスマートフォン市場でも必要だったような新しい関係を築き上げる必要がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス