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視線から読み解く消費者心理--トビー・テクノロジーの終わりなき挑戦 - (page 2)

加納恵 (編集部)2016年12月06日 08時30分
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店頭、ネット、テレビなどメディアをまたいだリサーチも

-- 自宅での調査も必要になりますか。

 そうですね。店頭、ネット、テレビなどメディアをまたいだリサーチに興味を示される企業は多いです。一言にネットショッピングといっても、ネットで商品を決定しているのか、ただ調べているだけなのか、その行動は異なります。そうした行動の変化に注目が集まっています。

 約1カ月前、とある依頼を受け、スウェーデンで大規模な調査を実施しました。若者向けの消費傾向を知ることが目的だったのですが、調査方法としてTobii Pro Glasses 2を35世帯に配布し、参加者にはリビングルームにいるときに装着してもらうようお願いしました。

 この調査により、テレビ、タブレット、スマホといった各メディアの使用時間と、メディアにおける消費動向がわかりました。またメディアに掲載されている広告をどのくらい見ているのかも知ることができました。露出しているにも関わらずあまり見られていない問題が今取り沙汰されていますが、その問題点に対しても、調査結果が出ています。

-- アイトラッキングでのマーケティングも今までとは変わってくるのでしょうか。

 大切なのは、現状のメガトレンドをきちんと見ていくこと。スマートフォンを触れば、今はどんなトピックでも瞬時に情報を入手することが可能です。だからといって人間が変わったわけではなりません。情報を理解するプロセスは1万年前から変わっていません。そう考えると現状は情報がオーバーフローしていて、あふれている情報にもきちんと気づいてもらう必要があります。そうした注意のひき方が、今不足しているのだと思います。

 アイトラッカーは、そうした意味で人々の注意がどこにあるのかを確実に知ることができる唯一無二のツールです。

-- そこがアイトラッキングの強みですか。

 従来のマーケティングツール手法の限界を打ち破るものです。アイトラッキングは、人が無意識の状態で何を見ているのか、客観的に何を見ているのかを測る唯一のテクノロジーで、人が興味を持つデータを正確かつ確実に入手できるツールだと確信しています。

-- 今後、アイトラッキングにはどんな進化が必要だと思いますか。

 1つは小型化です。Tobii Pro Glasses 2でポータブルを実現しましたが、さらなる小型化を考えています。一方、一体化も進めていて、PCやタブレット、スマートフォンなどへの内蔵も考えています。もう1つは、計測データのクラウド化を考えています。こうした未来が近づけば、その場にいって計測する必要がなくなり、欲しいデータを世界中から集められます。

 新たな使い方として、VRにも投資する予定で、これによりVR体験をより改善できるでしょう。

 個人的にはアイトラッカーを使用する場所も分野も終わりがないと考えています。PCやスマートフォンに内蔵するなど、導入の仕方は多数あります。今後もトビーとアイトラッキングにとってエキサイティングな時代が待っていると考えています。

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