電通は11月18日、11都市にスタジオを有する世界規模のデザインファーム「フロッグデザイン」と業務提携したと発表した。国内市場において、デザインによる企業イノベーションと事業支援の拡充を図る。
フロッグデザインは、デザインによる企業のイノベーションを世界中で支援している。今回の提携により、電通が持つコミュニケーション力とフロッグデザインが持つデザイン力を融合。デザインをテーマとしたイノベーション手法やコミュニケーションの応用について研究開発や啓発活動を実施し、日本企業の事業成長とイノベーションを支援する。
提携内容は、デザインプロセスを活用した企業のイノベーションと事業支援、デザインプロセスの研究開発と啓発活動、広告やマーケティングコミュニケーションへのデザインプロセスの応用など。戦略、デザイン、テクノロジ、マーケティングで、世界基準のサービスを日本企業に提供するとしている。
フロッグデザインCEOのハリー・ウエスト氏は「電通のコミュニケーション領域における知見・ノウハウおよび日本市場に関する知識と、フロッグデザインのツール、スキルが組み合わさることで、成長を目指す日本企業に卓越した顧客体験、他に類を見ない価値の提供ができるものと考えています」をコメントしている。
なお、フロッグデザインの活動は多岐に渡るが、長年、電機・IT企業との関わりが深い組織でもある。「Apple IIc」をはじめとした初期のApple製品、スティーブ・ジョブズ氏がAppleを離れて創業したNeXTの「NeXT Cube」、ドイツWEGA製テレビ(のちにソニーによって買収、一部のソニー製品も手がける)といった歴史的プロダクトのデザインを担当。Windows XPのデスクトップデザインなども手がけた。
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