Googleは米国時間11月4日、米通信大手のSprintがリッチコミュニケーションサービス(RCS)対応の「Messenger」アプリを採用し、「Android」デバイス向けテキストメッセージングサービスをアップデートすると発表した。通信事業者では初めての取り組みとなる。
RCSは、基本的には次世代のSMSテキストメッセージングの標準だ。RCSにより、従来のシンプルなテキストメッセージングに加えて、自分のメッセージに相手が返信を入力しているのを見たり、相手がメッセージを見たときに通知を受け取ったりといった新しい機能も利用できるようになる。グループでのテキスト機能も向上し、グループチャットへのメンバーの追加や削除が可能になる。
RCSはインターネットを介して機能するので、シンプルなSMSの制限からも解放され、長いメッセージや高解像度の写真の送信も可能になる。
GoogleでRCSを主導するAmir Sarhangi氏は、次のように述べている。「SMSの長所は、世界で40億人以上に利用されていることだ。広く普及していて、皆の携帯電話に組み込まれている」
Googleは2016年2月、世界各国の無線通信事業者56社以上と提携し、携帯電話の業界団体GSM Association(GSMA)を介して通信事業者が開発したRCS標準をMessengerアプリに統合すると発表した。Sprintは、通信事業者としては初めて、Messengerアプリに搭載されたGoogleのRCSクライアントが自社ネットワーク上で稼働すると発表した。
2017年には、Sprintのすべての新しいAndroidデバイスに同OS版Messengerがプリインストールされ、RCSメッセージングに対応するSMSが標準の体験になる。
Sarhangi氏は、次のステップとして、異なる通信事業者間での相互運用性、さらには異なるOS間でも互いに利用できるようになることを挙げた。Googleは、今後の数カ月で、より多くの通信事業者との互換性について発表する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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