GoogleとFacebookは米国時間10月12日、ロサンゼルス~香港間の海底ケーブルシステムに出資すると発表した。史上初の超大容量海底ケーブルシステムになるという。
両社は、海底通信企業TE Subcomおよび香港のブロードバンドプロバイダーPacific Light Data Communication(PLDC)と共同で「Pacific Light Cable Network」(PLCN)を敷設する。PLCNは長さ1万2800キロメートルのファイバーケーブルで、通信速度は120テラbpsになる予定だ。これは、香港~ロサンゼルス間で8000万のHDビデオ会議を同時に開催できるほどの通信容量で、完成すれば、太平洋横断ケーブルとして最大容量となる。商用運用開始は2018年夏を予定している。
TE Subcomによると、PLCNには同社のC+L技術が利用されるという。C+L技術は、Cバンドだけで設計された従来のシステムと比べて、利用できるファイバーケーブル1対あたりの容量と帯域幅が実質的に2倍になる。
PLDCのWei Junkang会長は、声明でGoogleとFacebookの参画を歓迎し、「PLCNが環太平洋地域のインターネットおよび国際通信サービスの容量ニーズに対応するものとして信頼されることを示す強力なシグナル」だと述べた。
Googleにとって、今回の投資は、「Google Cloud」というシンプルなブランド名に変更された法人向け事業の一環である「Google Cloud Platform」のバックボーンを構築し、アジアの法人顧客にサービスを提供するのに役立つ。同社はブログで、PLCNは所有権を持つ6番目の海底ケーブルになると述べている。オレゴン州と日本を結ぶ同社出資の太平洋横断光ファイバーケーブルシステム「FASTER」は、夏に運用が始まった。
Googleによれば、PLCNは「進化中のインフラ技術を組み込んだ設計で、ネットワーク機器を自由に選択したり、進歩に合わせて光技術を更新したりできる」という。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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