Googleのブラウザ「Chrome」が、2カ月後にリリース予定のバージョンで、これまで大量に消費していたメモリの一部をコンピュータやスマートフォンに戻してくれるという。
メモリはコンピュータやスマートフォンの貴重なリソースで、アプリを高速に動かしたりアプリの機能を増やしたりするのに欠かせない。だが、ウェブサイトが複雑になり、ウェブブラウザが高機能になるにしたがって、消費されるメモリの量は増え続けている。
メモリの消費量が減ることは素晴らしいが、そのおかげですぐにハードウェアの動作が軽くなるとは期待しない方がいい。過去の例を見れば、コンピュータやスマートフォンのメモリが増えても、アプリやウェブサイトを作成するプログラマーが新しい機能を追加して、増えたメモリを利用しようとするからだ。
Chromeのチームは現在、「V8」と呼ばれるJavaScriptエンジンの開発に取り組んでいる。このエンジンは、ウェブサイトを機能させるJavaScriptプログラムを実行するためのブラウザの構成要素で、「Imgur」「Reddit」「Twitter」「The New York Times」などのウェブサイトの「メモリ消費量を大幅に削減」するという。この機能強化は、12月にリリースされるChromeのバージョン55から実施される。
削減されるメモリ消費量はどれくらいだろうか。Chromeチームによれば、メモリ領域の1つであるヒープ領域で平均50%、ゾーン領域で40%消費量が減少したという。また、主にメモリが1Gバイト未満のローエンドデバイス向けに、さらなる最適化に取り組んでいるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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