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Facebookによる「検閲」の実情--射殺現場のライブ配信は許されるのか(FAQ)

Ian Sherr (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2016年08月29日 07時15分
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 8月上旬、逮捕状が出ていたKorryn Gainesさんは米メリーランド州ボルチモアにある自宅アパートに入ると、ショットガンとスマートフォンを取り出した。そして、InstagramアプリとFacebookアプリを開き、警察と争う様子を詳しく投稿できるようにした。

 FacebookはGainesさんのアカウントを遮断した。

 アフリカ系米国人が警察とのいざこざについて投稿した事例は、Gainesさんの前にもあった。例えば、7月にPhilando Castileさんが警察官に撃たれた後、倒れて亡くなっていく様子を婚約者が「Facebook Live」で動画配信した。その数日後には、テキサス州ダラスで発生したスナイパーによる警察官銃撃事件を抗議デモ参加者の1人が動画でライブ配信している。

 しかし、Gainesさんの事件は、言論の自由を推進するFacebookの役割に関する議論の転換点となった。なぜなら、ライブ動画を見ていた彼女のフォロワーたちは、ただ見ていただけではなく降伏しないよう煽ったからだ。

 Facebookは警察の要請を受けて、Gainesさんのアカウントを一時的に停止した。これは、警察がGainesさんを射殺し、彼女の5歳の息子も負傷する間際のことだった。

 この判断がきっかけとなって、Facebookのもう1つの取り組みに注目が集まった。同社が日常的に実施しているユーザーの「検閲」だ。

 Mark Zuckerberg氏が最高経営責任者(CEO)を務めるFacebookでは、さまざまなチームがテキサス州オースティンやアイルランドのダブリン、インドのハイデラバード、カリフォルニア州メンローパークの本社など、世界中のオフィスで働いており、1週間に何百万件ものレポートを処理する。

 ユーザーが投稿する回数や、ストリーミングされるライブ動画の本数、あるいはFacebookが削除した投稿の件数について、同社は情報を開示していない。それでも、2015年の5カ月間に米国で約2万件の法執行関連の要請に対応したことを明らかにしている。

 Gainesさんの一件を考えると、Facebookはポリシーをもっと明確にする必要があると複数の活動家は述べている。

 人種問題に取り組むオンライン団体Color Of Changeのエグゼクティブディレクターを務めるRashad Robinson氏は、「透明性の欠如もこの問題の一部だ」と話した。

 Color Of Changeと消費者擁護団体SumOfUsは8月22日、Facebookに書簡を送付し、警察の要請を受けて個人アカウントを検閲するのをやめるよう要求した。

 SumOfUsの運動家であるReem Suleiman氏は、「ニュースはFacebookで単に共有されているだけではなく、Facebookで遮断されてもいる。ニュースが一般の人々にどのように届けられるのかをFacebookが決めているのなら、同社はその決定方法について情報を開示する必要がある」と述べている。

 Facebookは同プラットフォームの秩序を保つために、どこまでやるつもりなのだろうか。おそらく、読者の皆さんはサービス利用規約の細かい部分まで目を通してはいないはずだ。しかし、たとえ目を通しても、Facebookのポリシーは曖昧で分かりにくいと感じるだろう。

 そこで、Zuckerberg氏とそのチームがユーザーの投稿するコメントをどのように判定しているのか、そして、何をフィードに残して何を削除するのかをどのように決めているのかについて、読者の皆さんが少しでも理解できるよう、次のFAQを作成した。

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