広告ブロックツールのAdblock Plusが、Facebookの広告表示を遮断するための回避策を提示したが、Facebookがこれを無効にするアップデートの提供を開始したようだ。
Facebookは米国時間8月9日、デスクトップ版のFacebookサイトで広告ブロッカーを回避して広告を表示する計画を明らかにした。しかしその数時間後には、広告ブロッカーらがFacebookの対策を回避する方法を考案し、デスクトップブラウザで再び広告をブロックできるようにした。
広告ブロッカーを回避するFacebookの動きは、Facebookが「ユーザーの選択を妨げる暗黒の道を」歩み出したことを示しているとAdblock Plusは述べていた。
しかしFacebookは、同社の広告ブロック対策に対してAdblock Plusが提示した回避策は、広告だけでなくユーザーのコンテンツも遮断していると指摘していた。「各種広告ブロック企業が、Facebookユーザーに害を与えていることを残念に思う。こうした企業による新しい試みは、広告だけでなく、友人やページの投稿もブロックしている」。
さらにFacebookは、「これはユーザーにとって良いことではなく、われわれはこの問題に対処するつもりだ。広告ブロッカーは繊細さに欠ける手段だ。当社がそれに代わる手段として、広告設定などのツールを構築し、ユーザーが自ら制御できるようにすることに力を入れているのはそのためだ」としていた。
TechCrunchによると、Facebookは11日、Adblock Plusによる回避策を無効にするアップデートの提供を開始したという。
Facebookは広告ブロッカーに対する見解を明らかにし、広告ブロッカーは悪質な広告への対策として「これまでは最良の選択肢だった」と認めた。広告ブロッカーへの同社の対策は、広告をユーザーの投稿と区別がつかないようにコーディングするというものだ。
Facebookと広告ブロッカーの小競り合いは長期戦になる可能性がある。Adblock Plusは、再び対策を講じるであろうFacebookに対する準備が整っているようだ。
AdBlock PlusのBen Williams氏は、「オープンソースの広告ブロックコミュニティーとそれを回避しようとする側の間のこの種の堂々巡りの争いは、広告ブロックが生み出されて以来続いている。したがって、Facebookがフィルタを無効にするコードを作成することは、いつでも大いにあり得る」と記した。
「そうなれば、広告ブロックコミュニティーは別の回避策を見つけるだろう。そしてFacebookは再び回避しようとするだろう」(Williams氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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