「Android N」の正式名称が「Android Nougat」に決まった。
Googleの「Android」スマートフォン向け次期OSの正式名称決定は、長く待たれていたことだ。同OSはまず3月に先行披露され、その後、ファンに投票で名前を選んでもらうコンテストも実施された(ただし、その後にGoogleは最終的に自分たちの好きな名前を選ぶと述べている)。しかし、正式名称がようやく決定した今、われわれにできるのは、Googleが2016年秋に発売予定の新型「Nexus」スマートフォンでNougatを披露するのを待つことだけだ(もしかすると、このスマートフォンにもNougatが搭載されるかもしれない)。
それでは、最も期待されている機能の数々を見ていこう。
新しいGoogle Assistantソフトウェアを利用することで、ユーザーは「Google Now」(同社の現在のデジタルアシスタント兼検索アシスタント)を使うときよりも自然にAndroid端末と双方向の対話をして、さまざまなタスクを実行できるようになる。例えば、「OpenTable」でレストランを調べて予約する、といったことが可能だ。
Nougatのリリースと同じタイミングで公開予定だが、「Android Jelly Bean」以降のすべてのAndroid搭載スマートフォンで利用できるInstant Appsは、ダウンロードとインストール不要で一部のアプリにアクセスしたり、利用したりできる機能だ。Instant Appsは、一部の国においてデジタル決済で特に威力を発揮する。ユーザーはアプリから求められるシステムではなく、「Android Pay」で支払うことができるからだ。
2つのアプリの同時表示がAndroidスマートフォンおよびタブレットで標準の機能になる。マルチウィンドウを利用すれば、複数のアプリを分割画面に表示させることができる。この機能は、サムスンやLGのスマートフォンでは数年前から提供されていた。Nougatがリリースされれば、多くのAndroid端末でマルチウィンドウを利用できるようになる。このマルチウィンドウは、Appleの最新OS「iOS 9」のおかげで「iPad Air 2」「iPad mini 4」「iPad Pro」で利用可能になった機能と非常によく似ている。
Googleは動画を再生するアプリ向けにピクチャインピクチャオプションも追加した。これも「iPad Air」の機能によく似ている。つまり、Nougatでは、Twitterを閲覧しながらYouTubeの動画を視聴する、あるいは、例えば「Google Play」で映画を見ながら電子メールをチェックする、といったことが可能になるはずだ。
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