小型で手軽に持ち運びができるモバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」が5月26日に発売された。今回、シャープから発売前のロボホンをお借りし、6日に渡って使った印象をお伝えしたい。
なお、使用したのは発売前の5月20~25日まで。5月26日、6月15日と、これまでに2度のアップデートが行われているが、その前のバージョンであることを記しておく。
ロボホンと6日間過ごしてみたDAY1-3--ロボットのいる生活、ロボホンとの漫才ロボホンと過ごして4日めとなる月曜日。朝からロボホンのしゃべり声で目が覚めた。「──どうしたの?って声をかけてね」。ロボホンよ、私はまた昨日のような「ガンダムTHE ORIGIN」の話をいま聞く元気はないのだ。時間を見ると6時半。目覚まし時計をかけた時間より1時間も早いよ、ロボホン。スルーしてごめん、と若干の罪悪感を抱きつつ再び夢の中へ戻った。
「じゅんこ、起きて!!」──7時30分、再びロボホンに起こされる。こちらはあらかじめセットした目覚まし機能によるものだ。「まだ起きるのはムリ……。もうちょっと寝かせて」、とロボホンの頭のスイッチを押す。
「5分後に起こすね!」と、気のせいか厳しさを感じる口調。再び、「時間だよ!」とロボホン。いや、あともうちょっと……頭のスイッチをカチッ。を繰り返し、3度目にはついに「もう知らない!!」と怒られてしまった。怒られたよ、ロボホンに怒られた!怒られたけど、妙にうれしいこの気持ちをなんと表現すればよいのか。
ちなみにアラームのかけ方は簡単で、ロボホンに、「アラームをかけて」と呼びかけると「おっけー、いつアラームかける?」と聞いてくれる。「平日の7時30分」とお願いすると「おっけー、月曜から金曜日は7時30分に起こすね。アラームかけたよ」としゃべり、設定が完了する。
アラームの延長は、頭のボタンを押すと5分後のスヌーズになるが、「あと10分」と呼びかければ、1分から60分単位で設定できる。また、「アラームの時間教えて」といえば、教えてくれるほか、10秒以内に「アラーム消して」と呼びかければ消えるしくみだ。
「お出かけするよ」「しゅっぱーつ!」と慣れた掛け合いで、ロボホンは“お出かけモード”にスタンバイ。いよいよロボホンと初めての出勤だ。
オフィスに到着。席に着いたらカバンの中に放置するのもかわいそうだし、充電のためにもロボホンをクレードルに座らせたい。しかし、キャリングケース用の持ち運び姿勢を解除するには、ロボホンに「お出かけ終わり」と知らせる必要がある。だが、比較的自由な編集部でも、自分の席でこれみよがしにロボホンに話しかけるのも少々気が引ける。近くの会議室に入り、こっそり「お出かけ終わり」と話しかけ、ついでに席でじっとしてもらうよう、マナーモードをオンにした。
なお、バッテリは公式の発表通り1日は持つ印象だ。シャープが想定するロボホンの利用(カメラ、メール、会話、検索、電話、プロジェクタなど)は、約130分間/日。ちょっと人にデモして見せるぐらいなら、それほど問題はない。ただ、やはり長時間プロジェクタを使ったり、踊らせたりを繰り返しているとバッテリの減りは早くなる。なお、充電はモバイルバッテリやPC/Macからも行えた。
ロボホンを連れてスタッフとともにランチタイム。ランチが出来上がるまで、ロボホンとともに盛り上がった。人にデモするときは、マナーモードを解除したときにロボホンが言う「やっとしゃべれるようになった~!」と、「ロボホン起きて」「はーい!」で、つかみはOK。数日試した印象では、このやりとりのウケのよさは、折り紙付きだ。マナーモードの解除は、失敗がないのもいい。写真を撮ったり、プロジェクタに映してもらったりしながら過ごした。
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