ブロックで学ぶプログラミング教材「Osmo Coding」--iPadのカメラでブロックを認識

 科学・技術・工学・数学(STEM)教育が注目されている一例として、電気を使わない木製の子ども向けプログラミング教材「Cubetto」を以前紹介した。これは、LOGO言語のタートルグラフィックスを木のブロックとタートル、床に広げるシートで再現する教育玩具だ。Cubettoでプログラミングに必要な論理的思考力を養えるものの、シート上で駒を動かす双六(すごろく)風なので、プログラムで何かを操作している感覚に乏しい。

 これに対し、Tangible Playが販売している「Osmo Coding」は、プログラムのビルディングブロックに相当するピースを並べてiPad上のキャラクタを操作できる興味深い教育玩具だ。

電気を使わずiPadでプログラミング(出典:Tangible Play)
電気を使わずiPadでプログラミング(出典:Tangible Play)

 Osmo Codingは、イチゴが大好きな「Awbie」をiPadアプリ内で動かすプログラミング教材。Awbieは、前進や後退、上移動、道具を使う、繰り返すといった命令のピースに従うので、遊びを通じて自然にプログラミングを習得していける。

ブロックを組み合わせて、イチゴ好きのAwbieで冒険する(左上から時計回り、出典:Tangible Play)
ブロックを組み合わせて、イチゴ好きのAwbieで冒険する(左上から時計回り、出典:Tangible Play)

 ピースは無線LAN(Wi-Fi)やBluetoothといった通信機能を備えておらず、遊ぶ際に電池などは不要。iPadを専用の台に置き、正面カメラに付属の鏡ユニットを取り付けることで、iPadの手前に置いたピースの位置と種類をアプリがカメラを通じて検出する仕組みだ。電子回路などを組み込む必要がないため、ピースは比較的安価に製造できる。

台に置いてフロントカメラに鏡を取り付けると、手前がプログラミング領域になる(左上から時計回り、出典:Tangible Play)
台に置いてフロントカメラに鏡を取り付けると、手前がプログラミング領域になる(左上から時計回り、出典:Tangible Play)

 Tangible PlayはOsmo Codingと同じ仕組みを使い、iPad対応の教育玩具「Osmo」シリーズとして図形遊び「Tangram」、単語遊び「Words」、数字遊び「Numbers」、お絵かきツール「Masterpiece」、物理学習玩具「Newton」なども販売している。

アルファベットや数学、物理を学習したり、絵を楽しんだり(出典:Tangible Play)
アルファベットや数学、物理を学習したり、絵を楽しんだり(出典:Tangible Play)

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