Googleは毎日、膨大な数のクエリに回答を返している。そして今度は、「Amazon Echo」に対する回答を準備できたと考えている。
Googleは米国時間5月18日、新しいスマートスピーカ「Google Home」を年次開発者会議「Google I/O」で披露した。同製品は、「OK Google」と呼びかけて使用するデジタル音声アシスタントを搭載し、Echoが競合する初の大型製品の1つとなる。このコンパクトなプラグインスピーカーは年内に登場する予定で、家中にあるスピーカを使った楽曲の再生、照明の点灯、交通の渋滞状況の確認、そしてもちろん、Google検索の実行が可能となる予定だ。
「Google Homeは徐々に、家全体の制御センターになってゆくだろう」とGoogleでプロダクトマネージメント担当バイスプレジデントを務めるMario Queiroz氏は18日の基調講演で述べた。「音声作動式リモコンをいつでも必要な時に現実世界に取り出すようなものだ」(Queiroz氏)
新しいメッセージングアプリ「Allo」とともに発表されたGoogle Homeは、ユーザーとの自然な双方向の会話を提供できるよう、強化されたデジタルアシスタント「Google Assistant」を最初に導入する場所の1つとなる。
Googleの参入は、家が技術分野における戦いの場になりつつあることを浮き彫りにしている。企業は、生体認証式のドアロックやタブレット画面搭載の冷蔵庫などを含む新しい市場で居場所を獲得しようと争っている。Echoは2014年後半の登場以来、予想外のヒットとなっており、音声コマンドの使用を可能にする円筒形スピーカによって、ネット接続された照明やサーモスタットの制御、Domino'sでのピザの注文、銀行残高の確認ができる。
Echoは、搭載機能すべてのおかげで、コネクテッドホーム用ハブとしての初期の成功を欲しいままにしており、Amazonは同デバイスを推定で累計300万台販売している。しかし、Googleは、そのような高い地位をAmazonの自由にさせるつもりなどない。
Googleの親会社Alphabetは、ネット接続された煙探知機、ウェブカメラ、サーモスタットを開発するNestの買収にすでに32億ドルを投じている。Googleは、Echoではなく、自社製のハブにこれらの製品を制御させたいと考えている。GoogleとAmazonは争いを激化させ、家庭用電化製品、日用品配達、クラウドストレージサービスで競合している。登場がこれまでうわさされていたGoogle Homeにより、新たな戦いが浮上する。
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