NASの導入から設定まで--初心者のための「Synology DiskStation DS216j」レビュー - (page 4)

パッケージセンターを使って機能拡張が容易

 ここまではある意味、基本的なNASの使い方だったが、Synology DiskStation DS216jは加えてパッケージセンターからアプリケーションをインストールすることができる。

 用意されているパッケージは、バックアップ、マルチメディア、ビジネス、セキュリティ、ユーティリティ、生産性、デベロッパーツールとカテゴライズされ、画面キャプチャからも分かるように(長くなるのでパッケージ名は列挙しないが)結構な量がある。

  • パッケージセンター(1/4)

  • パッケージセンター(2/4)

  • パッケージセンター(3/4)

  • パッケージセンター(4/4)

 中でも注目したいのは、クラウドストレージとの連携=Cloud Syncだ。対応しているサービスは、Dropbox、Googleドライブ、OneDrive、Amazon Cloud Drive、Baidu Cloud、Box、Cloud Sync。Google Cloud Storage、S3ストレージ、IBM Softlayer、Rackspace、OpenStack Swift、WebDAV……と、有名どころは全て網羅されている。

 またOneDriveは、forビジネス=Office 365のOneDriveにも対応しているため、Office 365のユーザーには朗報だろう。

  • Cloud Sync。Dropbox、Googleドライブ、OneDrive、Amazon Cloud Drive、Baidu Cloud、Box

  • Cloud Sync。Google Cloud Storage、S3ストレージ、IBM Softlayer、Rackspace、OpenStack Swift、WebDAV

  • OneDriveはforビジネスにも対応

  • Office 365のOneDriveと同期した

 設定はパッケージセンターからCloud Syncを選び、起動したパネルの中からサービスを選択、ID/PWを入力する(ここではOneDrive)。あとは、同期するローカル(NAS側)と、リモート(OneDrive側)のパスを設定し、同期方法(双方向/片方向)、データ暗号化のON/OFFを選べば同期がはじまる。運用方法に応じて、同期するローカルのパスを個人用にアサインするか、グループ用にアサインするか、パブリック用にアサインするか決めればいい。

 実際筆者が所有しているOffice 365のアカウントでテストしたところ、問題無く作動し、同期もスムーズに行われた。

 一般的にOneDriveやDropBoxなど、クラウドストレージを扱う時は、クライアントOSへ専用のソフトウェアをインストールする必要があるものの、NAS経由のこの方法であれば、単にネットワークドライブへのアクセスとなり、PCの管理がより簡素化される。ビジネス用途にピッタリなソリューションだ。

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