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NASの導入から設定まで--初心者のための「Synology DiskStation DS216j」レビュー - (page 5)

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アプリケーションサーバ的な運用も可能

 もう1点Synology DiskStation DS216jには興味深い機能がある。それはアプリケーションサーバ的な使い方だ。先に説明したパッケージセンターの項目を見ると、クラウド系ストレージの名前だけでなく、MariaDB(MySQL)、Web Station(Apache)、DokuWiki(Wiki)、Drupal(CMS)、WordPress(BLOG)、Node.js、Rubyといったアプリケーション作動環境もパッケージで用意されているのが分かる。

 NASは基本的にLinuxで作動しているため、Linux上で動くものであればNASとはいえ理論的にはいろいろなツールが利用可能。SSHでアクセスできるため手動でインストールもできるが、パッケージが用意されていればワンクリックでインストールできるためより便利に扱える。

 NASという性質上、特にビジネス用途では重要なデータが入っているため、インターネットから一般がアクセスするBLOGやWikiを構築するのは、セキュリティ上厳しいかもしれないが、LAN内でグループウェア的に使うのであれば有効なツールになり得る。

  • WordPressをインストール。この時、別途必要なMariaDB(MySQL)、Web Stationも同時にインストールされる

  • WordPressが起動した

  • DBをWebインターフェースで操作できるphpMyAdmin

  • SSHをイネーブルにしログインすることも可能

 試しにWordPressをパッケージセンターからインストールしてみたが非常に簡単だった。画面キャプチャからも分かるように、WordPressを選ぶと、他に必要なパッケージ、MariaDB(MySQL)、Web Station(Apache)も同時にインストールされる。

 MariaDB(MySQL)の初期rootパスワードはブランクなので(本当は変更した方がいいが)、基本項目を入れればWordPressが起動する。ここから先はWordPressを扱ったことがある人にとっては覚えのある操作となる。作動速度も安価なVPS程度のレスポンスは得られるため、このNAS1台でまかなうユーザー数を考えれば全く問題ないレベルだと思われる。

 WordPressと同時にデータベースのMariaDB(MySQL)が入ったので、ウェブインターフェースでデータベースを操作できるphpMyAdminもインストールしてみた。この辺りはLAMPを使うウェブアプリケーション・エンジニアにとっては定番だ。SSHもコントロールパネルからイネーブルにでき、Linuxのコマンドラインも普通に扱える。試していないがNode.jsも動くので、社内専用のメッセージングシステムを構築するのもさほど難しくないだろう。

 NASとしてネットワーク経由でストレージにアクセスできるのは、ある意味当たり前の話であり、エンジニア畑の筆者としては、このアプリケーションサーバー的に使える部分に一番興味を持った次第だ。

 このようにSynology DiskStation DS216jは、NASとしての基本的な用途はもちろん、インターネットからも簡単にそして自在にアクセスでき、更にクラウドストレージとの連携も容易。管理ツールであるDSMも扱いやすい。また必要であればアプリケーションサーバ的な運用もできる。価格もリーズナブルなので、NAS導入時、ぜひ候補に入れたい1台といえよう。

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