続いてNAS本体の設定となる。まず同一LAN上にあるPCでウェブブラウザを立ち上げ、URLに「find.synology.com」を指定すると、自動的にDiskStationを見つけ出し、[接続]ボタンでSynology DiskStation DS216jへ接続する。
以降の操作は画面キャプチャを掲載したので見てほしいが、基本的にはメッセージ通りに進めば難なく設定完了となる。途中再起動に「10分待つ」とあったが、今回試したHDD 3Tバイト×2の構成だともう少し時間が必要だった。
この時、「管理者アカウント」に関しては”ユーザー名”と”パスワード”をメモした方がいい。これを忘れるとシステムにログインできなくなるので要注意!QuickConnectで設定したメールアドレス/パスワードなども重要だ。
無事に起動すると、ウェブブラウザ上でWindowsのようなユーザーインターフェースが特徴的なDSM(DiskStation Manager)の画面が表示される。一見、Windows XPをほうふつさせる画面なので(タスクバーが上になっているが)親しみやすい感じがする。このDSM、最近バージョンが6.0になり使い勝手や機能が強化された。
メインメニューからストレージマネージャを起動し、Diskの構成を確認すると、”RAID1=ミラーリング”になっているのが分かる。容量は半分になってしまうが、2台のHDDへ同時にデータを書込み、もし片方が壊れても、もう一方で保存されているので大丈夫……という安心の構成だ。
さらにコントロールパネル/共有フォルダを見ると、home、music、photo、videoのフォルダが設定済み。実際WindowsとOSXからNASへアクセスすると(先に設定したユーザー名とパスワードが必要)、同じ名前のフォルダが表示され、読み書きが可能になっている。
ユーザーの管理は、コントロールパネル/ユーザーから行う。グループ単位やLDAPを使ったディレクトリサービスにも対応しているので、接続する規模に応じた管理が可能だ。
いかがだろうか。技術的な知識は何も必要なく、単にメッセージに従い(少ないステップで)セットアップするだけで、2台のHDDがRAID1で構成され、共有フォルダが作られ、WindowsからでもOSXからでもアクセスでき、即使用可能な状態になっている。これなら初心者でも安易に高性能NASを導入可能だ。なお、システムの電源を切る時は、フロントの[電源]ボタンを長押しすればよい。
気になるデータ転送速度だが、「CrystalDiskMark」でテストした結果、GbE接続時、シーケンシャル・リード/ライトはほぼ100MB/sの速度が出ている。LAN経由のアクセスでこれだけ出れば御の字といえる。
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