IDCによると、2016年第1四半期の世界スマートフォン出荷台数は3億3490万台で、前年同期の出荷台数(2015年第1四半期の3億3430万台)をわずかに上回ったという。
変化するスマートフォン市場で、成長の停滞は驚くべきことではないが、前年同期比の成長率はこれまでで最低の記録である。サムスンとAppleはいずれも前年同期比で出荷台数を減らしたが、それぞれ1位の2位を維持している。3位はHuawei Technologies(ファーウェイ)で、中国での支配的地位と積極的な海外進出が功を奏した。
一方で、中国ブランドの「OPPO」と「Vivo」は、LenovoとXiaomi(シャオミ)を上位ベンダー5社から押しのける形でランキングの上位に浮上した。これらの企業が成長し続けることを望んでいるなら、中国や他の地域の一段と洗練化した市場の要望に応える必要があるだろう。中国では前年同期比での出荷台数の伸びが2015年までに2.5%まで減少(2013年には62.5%)したのに対し、平均販売価格は2013年の207ドルから2015年の257ドルに上昇した。
Huaweiは、中国では既に高級ブランドとしてみなされており、最近発売したスマートフォン「P9」で競争力を高めつつある。OPPOは2011年にスマートフォンの出荷を開始し、2012年以降は国外向けにも出荷している。2015年の同社の国外出荷台数は総出荷台数の20%近くを占めた。Vivoも、2011年からスマートフォンの出荷を開始しているが、中国国内の市場をより重視しており、2015年の国外向け出荷台数は全体の10%にとどまっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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