Amazonは米国時間4月4日、新しいグローバルパートナープログラムを発表した。Eコマースサービス企業を対象に、ツールや「Amazon Payments」のサポートを提供する。
2013年に導入されたこの決済プラットフォームは、顧客がAmazonのログイン情報でウェブサイトから商品を購入できるようにするものだ。同社の決済プラットフォームの成長を維持するためのAmazonの取り組みの1つである。
決済分野でAmazonの存在はまだ小規模だ。他のウェブサイトで「Login and Pay with Amazon」機能を利用したことのある顧客の数は2016年に2300万人に達したが、PayPalの約1億7000万ものアクティブアカウントに比べるとかなり少ない。しかしAmazonは、顧客が欲しい商品の支払いをどこでどのように行うかを管理するという点でこの分野での認知度を高め、PayPalやVisaに対抗しようとしている。
Amazonは決済分野で規模を拡大できれば、取引ごとの手数料で少額の収益を得られるほか、自社ブランドに対する顧客ロイヤルティを構築し、人々の購買方法に関するさらに適切なデータを収集できる可能性がある。
小規模業者は、Amazonのログインで決済できるようにすることで販売増加を促す可能性がある。ユーザーは、特に小さなスマートフォン画面で新しいウェブサイトに自分の決済情報を再入力することを好まないためだ。Amazonのユーザーアカウント総数はおよそ3億にものぼるため、かなりの潜在購買客が見込める。しかし、Amazonと提携することで、最大の競合企業に自社の顧客と事業に関するさらなる情報を提供することにもなる可能性がある。
新プログラムは招待制となっており、英国、ドイツ、日本で提供される。これまでにShopifyとOpenCartなど5社がパートナー企業として挙げられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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