UPDATE Appleは2017年に「iPhone」のラインアップを刷新し、新しい筐体、曲面ディスプレイ、そしてワイヤレス充電機能を搭載する可能性があるという。これは、信頼できるアナリストの予測だ。
ガラス製筐体とAMOLED(有機EL)曲面スクリーンを搭載するiPhoneが2017年に登場すると、KGI SecuritiesでAppleを担当するアナリストMing-Chi Kuo氏が米国時間3月26日にリリースしたメモで予測している。9to5macが報じたこの内容は、同氏による以前のレポートの内容とは相反するようだ。以前のレポートでは、Appleは新しい画面技術を搭載するiPhoneを2018年までリリースしないとされていた。
Kuo氏によると、iPhoneの新画面は、AMOLEDをベースとするものになるという。AMOLEDディスプレイは、iPhoneで現在採用されている液晶ディスプレイに勝るいくつかのメリットがある。有機ELディスプレイは液晶ディスプレイよりも薄く、軽く、柔軟性が高い。電力効率も高く、1回の充電で使用できる時間が長くなる。
AMOLED画面を搭載すれば、iPhoneは、競合するサムスン製品と同じ土俵に立つことができる。サムスンは、主力製品「Galaxy S7」で既にその技術を採用している。減速しているiPhone販売の再活性化にもつながる可能性がある。Appleは1月、iPhone販売台数が前四半期にほとんど増加せず、現四半期には減少が予測されると報告していた。
Kuo氏のメモによると、新しいiPhoneは前面と背面が曲面ガラス製で、側面は金属製になるという。この「まったく新しいフォームファクタデザイン」では、「さらに握りやすい」ようにベゼル部分が細くなる見込みだとKuo氏は記している。
また新端末には、ワイヤレス充電機能も搭載される見込みだ。ワイヤレス充電は、テクノロジ業界に見られる重要な動きである。これまで携帯端末の所有者は、バッテリを充電するために製品を充電器に接続しなければならなかった。しかし、ワイヤレス充電ならコードは不要で、充電パッドの上に置くだけで端末を充電できる。
Appleにこのメモに対するコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
Kuo氏がこのメモをリリースした時点で、Appleが「iPhone SE」を発表してからまだ1週間も経っていない。4インチ画面を搭載するiPhone SEは、それよりも大きな「iPhone 6s」と同等の処理性能と写真機能を備える。21日には9.7インチ「iPad Pro」も発表された。これは2015年に発売された13インチ「iPad」の小型版で、環境光に応じて色温度を調整する「True Tone」という新しいディスプレイを搭載する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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