大型スマートフォンがあふれる世界で、Appleは再び小型モデルを投入した。
新たに発表された「iPhone SE」は、スクリーンサイズが4インチで、処理性能やカメラ性能は現行の大型モデル「iPhone 6s」と同等だ。さらに、Appleの「iOS」ソフトウェアのバージョン9.3も搭載する。「iOS 9.3」は米国時間3月21日、iPhoneの他のモデルにも公開された。
また、写真を3秒の動画に変換する「Live Photos」を搭載する。常時オンの「Siri」もサポートされており、「Hey, Siri」と呼びかければ、いつでもAppleのバーチャルアシスタントSiriが起動する。米国などにおいて「Apple Pay」にも対応した。
搭載が見送られたのは「3D Touch」だ。これはAppleの感圧式スクリーンナビゲーションで、スクリーンを長押しするとサブメニューが開く(この機能はなくても構わないという人が多いだろう)。
手のひらサイズのiPhone SEの印象は、言葉で表現できないほど「iPhone 5s」に似ている。デザインに関して言えば、両モデルは基本的に同じものだからだ。もっと丸みを帯びた最近のiPhoneの形状が好きな人は、iPhone SEの古めのデザインに驚くかもしれない。
iPhone SEは、2013年のiPhone 5s(同じく4インチだった)以降では最も小さなiPhoneだが、実際に手に取ってみると、大型のiPhone 6sと「iPhone 6s Plus」に速度と機能の面で追いついたことを実感できた。動作は速い。昔のモデルと同じように、シャツのポケットにするりと入って姿を消した。
カメラ性能については、Appleの他のトップエンドスマートフォンと同等のはずだ。iPhone 6sと同じ12メガピクセルのカメラが惜しみなく搭載された。スクリーンが光を発して暗所を照らすため、明かりが少ない場所での自撮り写真の画質も良好だ。4K動画の撮影にも対応する。
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