サイバーエージェント「AI Lab」、広告クリエイティブの自動生成技術を開発へ

 サイバーエージェントのアドテクノロジ分野におけるサービスを開発するアドテクスタジオは2月29日、AI研究組織「AI Lab」において、最先端の広告配信技術を開発することを目的とし、明治大学理工学部情報科学科の高木友博研究室との共同研究を開始したと発表した。データマイニングや機械学習を用いて、ユーザー目線でキャッチーな広告クリエイティブを自動生成する技術の開発を図るという。

 また、企業が持つユーザー情報やユーザーの行動から類推される属性、趣味や嗜好に加え、ユーザーの過去の広告接触情報を加味した上で最適な広告を配信するマッチング技術などを研究し、より精度の高い広告クリエイティブ最適化の実現を目指すとしている。

 AI Labは、1月に設立された人工知能をアドテクノロジに活用するためのAI研究組織。

 高木友博氏は、計算型知能の一種であるファジィ論理の世界的権威で、高精度推薦エンジン、高精度ターゲティング、マーケティングの高度デジタル化に関する先端的研究や開発、商品化に取り組んでいる。これまで、国内大手企業や米国石油資本などの産業界と、さまざまな共同研究や委託研究を行っており、競争型国際ワークショップにおいて世界トップレベルの成績を収めているという。

 共同研究で得た結果は、アドテクスタジオが開発する、多様なデータを組み合わせてターゲティング配信するDSP「BitBlend(ビットブレンド)」やインフィード広告に特化したクリエイティブ分析ツール「iXam Creative Lab.(イグザムクリエイティブラボ)」などへのプロダクトに活用していく予定だという。

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