CCC、「テレビ視聴×購買履歴」でCM放映後の生活者行動を分析--メーカーにデータ提供

井指啓吾 (編集部)2016年02月24日 08時00分

 CCCマーケティングは、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がTポイントで2014年6月から連携している東芝のネット接続テレビ(REGZAシリーズ)を活用した生活者動向分析サービスの展開に本腰を入れる。テレビの視聴データとT会員の購買履歴データを連携し、年齢や性別、嗜好性などの属性ごとに、テレビ視聴とその後の購買行動の関係性を把握できるようにした。

 地上波、BS、CSの全局の視聴データを、番組放映時だけでなく、利用者による録画視聴時にも取得して1秒単位で分析。「いつ、どこで、どの層が、何を見たか」から「その層がどう行動したか」までを把握できる。また、特定商品購買者のテレビ視聴の時間帯を分析し、その時間帯にあわせてテレビCMを出稿するような活用も見込んでいる。

開発中のツール画面(提供:CCCマーケティング)
開発中のツール画面(提供:CCCマーケティング)
開発中のツール画面(提供:CCCマーケティング)
開発中のツール画面(提供:CCCマーケティング)

 データを活用した3つのツールとして(1)テレビ広告などの効果の予測、(2)テレビなどへの広告出稿の運用支援、(3)T会員を軸とした出向先メディア選定・発注――を開発中で、テレビCMを出稿する規模の国内消費財メーカー約30社100ブランドに導入を進めたい考え。料金は検討中とのことだ。

 CCCマーケティングによれば、分析データ自体はすでに国内のメーカー約10社に提供しており、マーケティング戦略の立案などに役立てられているという。同社では、このサービスの活用例を示す実態調査の結果を特設サイトで公開している。

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