多くの技術企業が仮想現実(VR)の推進をさまざまな方法で目指す中、Googleは、他社がまだ試みていない方法に取り組んでいる可能性がある。それは、仮想現実を独立したデバイスで提供するというものだ。
The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間2月11日に情報筋の話として報じた内容によると、検索大手のGoogleは、スタンドアロンのヘッドセットを開発中で、同製品はスマートフォン、ノートPC、ゲームコンソールなどを利用しない初めてのVRゴーグルになる可能性があるという。
この動きは、Facebook、サムスン、HTCを含む多くの企業が、この新しい技術をマス市場に投入しようと競い合っている状況において、新しいアプローチと言える。価格が599ドルするFacebook傘下Oculusのヘッドセットは、3月に提供開始される予定だがPCを必要とする。HTCやソニーの製品もPCやゲームコンソールに接続される。一方、サムスンの「Gear VR」は同社の「Galaxy」スマートフォンが必要だ。
Googleのデバイスは、独自のスクリーン、外側向きのカメラ、そして、Movidiusが提供するチップを基にした高性能プロセッサを搭載すると報じられている。Movidiusは、カリフォルニア州サンメテオを拠点とする新興企業で、マシンビジョンを専門とする。
Googleの広報担当者は、コメントを拒否している。Movidiusは、Googleと「業務上の関係」にあることを認めているが、それ以外は明かそうとしなかった。
また、Googleは、同社の段ボール製VRゴーグル「Cardboard」のアップデート版をリリースすることを予定しており、同アップデート版はプラスチック製になる予定だとWSJは報じている。同ヘッドセットは、チップとセンサ類も搭載する予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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