Appleの最新の機密プロジェクトは、仮想現実(VR)に取り組むものかもしれない。
Financial Times(FT)の記事(閲覧には購読が必要)によると、Appleは、VRと拡張現実(AR)に注力する秘密の研究グループを編成したという。何百人もの従業員で構成された同社のチームは、数カ月間にわたってヘッドセットの試作品の開発を続けてきた、とFTは報じている。
この報道に先立つ米国時間1月26日、Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は電話会議の中で、VRへの関心を示唆する発言をしていた。
Cook氏は会議で次のように述べた。「VRをニッチだとは思わない。とてもクールだし、面白いアプリケーションもある」
Appleにコメントを求めたが、今のところ回答はない。
FTは匿名の情報筋の話として、Appleが、「慎重に狙いを定めた一連の買収」を通じて極秘VRチームを編成したと報じた。同社の買収対象となる最新の企業は、AR関係の新興企業Flyby Mediaだという。Flyby Mediaは、モバイル機器が周囲の世界を「見える」ようにする技術を開発した。
Appleは2016年1月、顔の表情から感情を読み取ることのできる技術を専門とするEmotientも買収した。
報道によると、Appleの研究チームには、Microsoftや新興のカメラメーカーLytroなど、VRヘッドセットに取り組む企業から「引き抜かれた」従業員も含まれるという。FTは1月22日、Appleがバージニア工科大学教授で、米国におけるVRとARの研究をリードするDoug Bowman氏を雇用したと報じた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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