Googleが2016年中に新しい仮想現実(VR)ヘッドセットを発売する計画だという。Financial Times(FT)が米国時間2月7日に報じた。記事によると、スマートフォンと組み合わせて使う新しいヘッドセットは、Googleが2014年に発売したVRビューア「Google Cardboard」の後継で、改良したセンサとレンズを固いプラスチックの筺体に収めたものになるという。
この動きは、IT企業各社がVRに示してきた関心の高まりをいっそう強調するものだ。VR技術は、ゴーグルを装着するユーザーを3Dの別世界にいざなうことが期待されている。Facebookは長く待ち望まれているヘッドセット「Oculus Rift」の発売を間近に控えており、ソニー、サムスン、HTCもこの技術に多額の投資を行っている。
一方、Microsoftの「HoloLens」が目指すのは、実世界を見ている人の視界にコンピュータで生成された3Dの画像を追加する拡張現実(AR)だ。Appleもまた、VRとARに注力する秘密の研究グループを編成したと報じられている。
VRやARは、コンピュータの使い方だけでなく、人々が相互にコミュニケートする方法さえも変える可能性があると言われている。
米CNETはGoogleにコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。ただし、同社の最高経営責任者(CEO)であるSundar Pichai氏は、先ごろ行われた決算発表の電話会見で、同社がVRへの関心を維持していることを示唆していた。
「プラットフォームとしてのVRは今なお最初期の段階であり、Cardboardは第一歩にすぎないが、われわれはこれまでに見てきた進歩に興奮している」と、Pichai氏は電話会見の中で述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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