ソーシャルメディアのFacebookにとって、ユーザー増加からコンテンツ共有や広告収入まであらゆるものの数字を伸ばす上で、すべての動画関連技術はモバイルに続く次のフロンティアを意味する。
Facebookは、「News Feed」および仮想現実(VR)で360度動画を提供するために使う、多くの新しいアップグレードを公開した。
FacebookのソフトウェアエンジニアであるEvgeny Kuzyakov氏とDavid Pio氏は、米国時間1月21日のブログ投稿で次のように説明した。「動画は、体験を共有したり、気にかけるモノや人とつながったりする手段としてますます人気が高まっている。360度動画もVRも、つながっている感覚、細部、親近感を生む没入型の環境を作り出すものだ」
Pio氏もKuzyakov氏も、コンテンツマーケッターとエンドユーザーの両方を満足させる品質を維持しながら360度動画を大規模に提供することによって課題が生じることを認めた上で、その概要を説明した。
たとえば、両氏が指摘したのは、360度動画で標準のエクイレクタングラー(正距円筒図法)のレイアウトは球状の視界を2次元に平坦化するため、ゆがんだ画像になることだ。
両氏はさらに、News Feed上で提供する解決策は、エクイレクタングラーのレイアウトを再配置してキューブマップ(立方体の展開図)にすることだと述べた。VRに関しては、Facebookはファイルサイズを最小限に抑えるため、ピラミッドに似た形状を展開する方法を開発した。
「キューブマップは長年にわたり、コンピュータグラフィックスで主にスカイボックスや反射を作成するために使われてきた。われわれは、高画質の動画をストリーム配信することを望むすべての人に同じ能力をもたらしたいと考えた」(Pio氏とKuzyakov氏)
Facebookは、キューブマップ向けのカスタム360度動画用フィルタのコードをオープンソース化し、1月21日に「GitHub」で公開した。
VRの360度動画を最適化する作業は進行中で、Pio氏とKuzyakov氏は、Facebookはより効率的に動画を呼び出して頭の向きを予測するため、機械学習による費用関数を開発していることを明らかにした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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