一方、Androidの状況はまったく違っている。最新のOSである「Android 6.0 Marshmallow」は2015年9月下旬にリリースされたが、インストールされているAndroidデバイスは全体の1%にも満たない(その理由は、Androidのハードウェアパートナーが非常に多く、各社がOSのカスタマイズにこだわっているからだが、やはりユーザーにとっては苛立たしいことだ)。結論としては、Googleの「Nexus」デバイスのいずれかを使っていない限り、Androidでソフトウェアアップデートを受け取ることはほとんどないだろう。
Appleなら、そんなことはない。
以前ほどひどい状況ではないが、開発者は今もiOS向けのアプリを先に開発する傾向がある。ライブストリーミングアプリの「Periscope」は、Android版の2カ月前にiOS版が公開された。「Facebook」の「Paper」アプリや新しい「Sports Stadium」は本稿執筆時点でiPhone版しか提供されていない。「NYT Now」も同様だ。Periscopeは新たにGoProに対応したが、今のところiPhoneからしか配信できない。こうした例は他にもまだまだある。
筆者は前にも指紋センサを使ったことがあるが、Touch IDは他のどれよりも速いと感じられる。ロック画面を目にしたことはほとんどない。ホームボタンを押すだけで画面がオンになり、数秒でロックが解除される。また、「Nexus 6P」やサムスン「Galaxy S6」など、筆者が今まで使った他の機種のセンサより、Touch IDの方が信頼性も高かった。
iPhoneの充電は、平日に少なくとも1回、ときには2回必要だった。多くのスマートフォンはそんなものだろうと思うようになっていたが、iPhoneの充電には本当に困らされることがある。ゼロからフル充電するには、2.5時間以上かかる。
最近のハイエンドAndroidデバイスは、ほとんどが急速充電機能を備えている。Moto X Pureでは、15分間の充電で8時間ほど使うことができた。iPhone用のバッテリパックや充電アクセサリの巨大な市場が形成されていることは、iPhoneユーザーにとってバッテリ持続時間が問題であり続けていることを示している。
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