Appleはインドにおいて、「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」の需要が10月の発売後に縮小したことを受けて、両端末の価格を最大16%値下げした。インドに拠点を置くThe Economic Timesが現地時間12月21日に報じた。
大手小売業者4社がThe Economic Timesに述べたところによると、16GバイトiPhone 6sの現在の販売価格は5万2000~5万5000ルピー(784~830ドル)で、2カ月前の6万2000ルピー(935ドル)から値下げされたという。今回の値下げは、すべてのモデルと容量に適用される。
Appleはインドで価格競争力を高める必要に迫られているようだ。インドは、中国と米国に次いで世界で3番目に大きいスマートフォン市場である。インドの消費者は300ドル以下のスマートフォンを選ぶ傾向が強く、中国のベンダーであるXiaomi(シャオミ)や自国ブランドのMicromaxの製品がそれに当てはまる。AppleはインドでiPhone 6sラインアップの需要減退に苦しんでおり、市場シェアはわずか2%だが、ライバルのサムスンはインド国内で製造された低価格スマートフォンでシェア1位を獲得している。
スマートフォンメーカーにとって、インドは極めて重要な市場だ。インドは2014年、世界で最も急速に成長するスマートフォン市場になった、とIDCは2014年11月に述べている。
また、「iPhone 6」とiPhones 6sの価格差が大きいことが原因で、既存の所有者もアップグレードに二の足を踏んでいる、とある小売業者の上級幹部はThe Economic Timesに話している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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