代金回収ですね。タイではオンライン決済はトラブルが多いという意識が広がっており、当社では70%がキャッシュオンデリバリーです。そのため、注文から入金まで時間がかかるというリスクがあります。
その背景にはもう1つ、クレジットカードの発行枚数がまだまだ少ないことが挙げられます。クレジットカードを所有できるほどの収入を得られていない人が多いことがその原因です。これについては、銀行とも鋭意交渉中です。
また物流については、当初は郵便局を利用していましたが、さまざまな解消しきれない課題があり、現在は民間会社を使っています。
それが可能なのは「日本だから」という理由が大きいです。タイのマーケットや物流システムはそこまで発達していませんし、当社のビジネスモデルにそぐわないため考えていません。
現在でも無料返品、交換を実施しています。返品や交換の理由で多いのが、サイズ違い。これをなくしたり、より迅速に対応することで顧客満足度を高めていきたいです。
急いで進出することはあまり考えていません。特にタイよりもアーリーステージにある国には、購買力や道路インフラなどの物流面で課題がたくさんあります。競合がいないマーケットとは聞こえがいいですが、マーケットをイチから自社で育てるのは非常に大変なことです。そんな中でも注視しているのが、成熟度の観点ではマレーシア、市場規模の観点ではインドネシアやベトナムですね。
(編集協力:岡徳之)
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