向こうから接触があり、2015年4月ころから交渉を開始し9月に決定しました。選ばれた理由としては、タイのEC市場が成長しており、彼らにとって投資に最適なタイミングであること、彼らと類似したビジネスモデルであること、大きすぎず小さすぎずの適正な会社規模であったことなどが挙げられるでしょう。
彼らと協議する過程で、ZOZOTOWNのビジョンや運営手法は非常に参考になりますし、さまざまな指導を仰いでいくことができそうだと感じました。日本のファッションは東南アジアでも人気があるため、彼らのZOZOTOWNでの経験が我々のビジネスを後押しするだろうと期待しています。
現在、「JRunway」という、住友商事とアパレルウェブがシンガポールで展開している日系ファッションブランドのセレクトショップと提携して、日本のブランドがタイでどのように受け入れられるかの調査を兼ねた販売活動をしています。
日本のブランドは品質は非常に高いものの価格も高いことが課題です。JRunway提供の商品は1点1500~2000バーツ(約5000~7000円)のレンジのものがよく売れています。この価格帯が、現在のタイのファッションECサイトユーザーが許容する上限であり、売れ筋と見ています。日本の高品質な商品をマーケットで受け入れられる価格で提供していく方法を引き続きを検討していきたいです。
ほんの1%にも満たない程度と見ています。まだまだ実店舗での消費が中心ですね。この数値を見ると、タイではECサイトだけで事業が成り立つほどの市場ではないことは明らかです。販売事業においては、まだ実店舗を構えることも重要でしょう。
タイで人気の「LINE」を積極的に活用しています。特に、「LINE Hot Deal」「LINE Prompt Pay」「LINE Pay」などを利用することで、消費者との距離を縮めるだけでなく、代金の回収を容易かつ短時間で完了できるようにしています。また、共同でポップアップストアのプロモーションなども展開しています。 LINEは市場で強力な存在です。我々は彼らのBtoBパートナーとして最初の会社であり、その関係はいまも非常に良好な形で続いています。
タイでは、オンラインだけでなくオフラインでの周知活動が非常に大事です。過去6カ月間に、ショッピングセンターでポップアップストアを開店したり、高架鉄道の駅に看板を出すなどしています。これらは一定の成果があったと認識しています。
また、現地の人にはECサイトに対して、「騙される」「詐欺などのトラブルが多い」というイメージが刷り込まれているため、こうしたオフラインでの活動は、BtoCの顧客を獲得することのみならず、出品するブランドを獲得する上でも大きな効果がありました。
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