(編集部注:米CNETによる「Pixel C」のレビューを2回に分けて翻訳して公開します。後編は12月16日に公開しています)
Googleの最新タブレットは、同社のこれまでの最高傑作である。実際に、「Pixel C」は筆者がこれまでに使用した「Android」タブレットの中で最も強力だ。だが、ここでの本当の問題は、Pixel Cが最高のタブレットなのかどうかということではなく、それに「関心のある人はいるのか」ということだ。
Pixel Cの開始価格は500ドルで、ハイエンドのデザインと美しいスクリーン、高速なパフォーマンス、長時間持続するバッテリを提供する。しかし、タブレットに対する関心が年々低下する中で、Googleのハイエンドタブレットに対する取り組みの最高傑作は、誰にも興味を持ってもらえない可能性がある。
タブレット単体として見ると、Pixel Cのアルミ製のデザインは上品でありながら、頑丈さも備えている。マグネットで接続するオプションのBluetoothキーボード(150ドル)も同じ素材で作られており、このキーボードと組み合わせると、Pixel Cは生産性重視のハイブリッド端末に変身する。同タブレットは、こうした二面性を備え、開始価格が500ドルに設定されていることから、Microsoftの「Surface 3」や「iPad Air 2」に対抗しうる存在となっている。問題なのは、これらのタブレットを比較するのは筋違いだということだ。SurfaceはノートPCの代替品になり得るだけの性能を備えるのに対し、iPadはゲームやストリーミング動画といった娯楽に最適である。Pixel Cは両者の中間に位置する端末だ。
Pixel Cは間違いなく現時点で最高のAndroidタブレットである。タブレット全体でもトップに近い位置におり、最高のタブレットの称号をめぐって「iPad Air 2」と張り合える存在になっている。仕事用タブレットに興味のある人にとって、パフォーマンスの有効性はその人のニーズによって決まるだろう。しかし、Pixel CとiPad Air 2のいずれかを選ばなければならないとしたら、筆者は前者を選択する。Pixel Cだと、傑出したデザインのキーボードと素晴らしいスクリーン、高速なパフォーマンスを利用できるからだ。
Pixel Cは現在、米国においては「Google Store」から購入することができる。開始価格は、32Gバイトモデルで500ドルだ。64Gバイトモデルも600ドルで販売されている。
オプションのキーボードはGoogle Storeから150ドルで販売されている。
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