Googleは、「Pixel C」という新しい「Android」搭載タブレットを発表した。生産性重視の端末として低迷するタブレット市場を再生することを目指す。
インターネット検索大手の同社は米国時間9月29日、Pixel C(「C」は「コンバーチブル」を意味する「Convertible」の略)と、その着脱可能なキーボードをサンフランシスコで開催された報道陣向けイベントで発表した。Pixel Cは、2560×1800ピクセル解像度で308ppiの10.2インチ画面を搭載する。同タブレットは、「Pixel」シリーズの他の端末と同様に、完全にGoogleで開発されている。同社の「Nexus」シリーズの端末は、パートナー企業と共同で開発されている。
「最先端の定義を押し広げ、コンピューティングの次世代のレベルを押し上げようとしている」とGoogleの最高経営責任者(CEO)に就任したSundar Pichai氏は壇上で述べた。「そしてそれを実現するために、ハードウェアを構築する(中略)エコシステムを前へと導くことのできる存在になるためだ」(Pichai氏)
メタルボディの同タブレットには、NVIDIA製クアッドコアプロセッサ「Tegra X1」と3Gバイトのメモリが搭載されると、Googleの製品管理ディレクターを務めるAndrew Bowers氏は壇上で述べた。また、マグネットで接続するBluetooth対応のキーボードはスタンドとしても使えるため、ユーザーはタブレットを本や枕に立て掛ける必要がないともBowers氏は述べている。
「Pixel Cのタブレットとキーボードの操作性は、1台の端末上での娯楽と生産活動の両方に対して、新しい方法を解き放つものだとわれわれは考えている」とBowers氏は述べた。
Pixel Cは、充電とデータ転送用にUSB Type-Cポートを採用し、複数色のライトバーでバッテリ残量を表示する点が、最新の「Chromebook Pixel」と共通する。一方、ChromebookはOSとして「Chrome」を搭載するのに対し、Pixel CはGoogleの「Android 6.0」を搭載する。
Pixel Cは、「クリスマスシーズンに合わせて」発売する予定だとBowers氏は述べた。価格は、32Gバイト版が499ドル、64Gバイト版が599ドル。キーボードは149ドルとなる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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