Surface Pro 4はタブレットの形状をしているが、タイプカバーを装着すれば、十分にノートPCとしても利用可能だ。スタイリッシュでパフォーマンスも十分なモバイルPCは他にもあるが、直線的なデザインが好きならば、これをおいて他にはない。
2015年12月初旬現在の価格だが、Core m3、メモリー4Gバイト、ストレージはSSDの128Gバイトで13万4780円。これにキーボードであるタイプカバーが1万7710円。合計15万2490円。Microsoft OfficeがプリインストールでWindows 10がProになっていることも含めての金額だ。
今回試用したCore i5/8Gバイトメモリ/256Gバイト SSDならば19万4180円で、タイプカバー込み20万円を超える。決して安くはない金額だが、少し性能のよいモバイル機を検討しているなら、通常の金額といえよう。
また、Surface 3と迷っているなら、こちらはなかなか難しいところだ。Surface 3は最安モデルは7万7544円だが、最新のAtomプロセッサはともかくとして、ストレージが64Gバイト、メモリは2Gバイトとロースペックだ。Surface Pro 4の最安モデルと同じ128Gバイト/4Gバイトにすると8万8344円となり、差は4万6436円となる。
価格にして約1.5倍になるが、Surface 3の価格自体が同等機種と比べて割高感があることからも、どうせ買うならSurface Pro 4を頑張りたいところ。また、Surface 3のタイプカバーのキーボードはSurface Pro 4とは違って従来のタイプだ。そして、特にSurface 3はLTE搭載モデルにしたくなるのでプラス約1万円。機能が増えるとはいえSurface Pro 4との価格差はさらに縮まる。
LTE通信内蔵という点や、小さい画面の扱いやすさが必要であればSurface 3となるが、そうでないなら価格差を頑張ってでもSurface Pro 4にすることをおすすめしたい。
全くのジャンル違いの製品で単純に競合とはなり得ないといわれるiPad Pro。Windowsマシンとタブレットやスマートフォン向けのOSを搭載した大型タブレットでは、使う用途もできることもかなり異なる。
しかし、10万円オーバーの予算があり、何か新しいデジタルガジェットが欲しい人が、単純に大きな画面で、ペンが使えて、インターネット上のコンテンツを楽しみたいという欲求があるなら、iPad Proと購入を迷うことも十分理解できる。
となれば、Surface Pro 4の最大の特徴であるWindowsのフル機能が使えるかどうかが選択のカギとなる。Windowsならばウインドウを自由に複数開いて参照しながら作業をすることもできるし、マウスカーソルもあるので、従来ながらのマウス操作も自由にできる。そして、星の数ほどあるWindows対応アプリケーションを使うこともできる。
一方のiPad ProはiOS機の最高峰となるので、iOSのタブレット向けアプリを使ってコンテンツを楽しみたいなら最高のマシンとなる。ペンに対応したほか、iOS 9から画面分割機能が充実し、ウェブを見ながら文章を書くということも可能だ。
ただ、それでも画面の自由度という点ではWindowsとは別のもの。iPad ProとSurface Pro 4の選択は、用途によって選択するということが結論だ。
タイプカバーを装着することが多いと思われるSurface Pro 4は、やはりどう考えても最新、最良のモバイルノートPCだ。最新のプロセッサーを搭載した最新ノートPCを検討している人が選ぶことが合っているように思う。
クラムシェル型のノートPCと比べた弱点は、膝のせで使いにくく、しっかりとした平面の台でないと使えないこと。しかし弱点はその程度である。この冬、最新で高性能のモバイルノートPCを検討しているなら、Surface Pro 4は必ず検討に加えるべき1台であることは間違いない。
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