(編集部注:米CNETによる「Surface Pro 4」のレビューを3回に分けて翻訳して公開します。第1回は11月13日に、最終回は11月18日に公開されています)
第1回より続く。
「Surface」タブレットシリーズは初代の製品群で基本的なデザインのルールを打ち立ててから、概ねそれに従ってきた。われわれはこれまで、大規模な刷新ではなく、ディスプレイや筐体が着実な進歩を遂げるのを見てきた。そのため、Surfaceは世代を経るごとに少しずつプレミアム感が増している印象を受ける。
最も初期の「Surface Pro」モデルは本体の厚さが13.46mmだったのに対し、2014年の「Surface Pro 3」では、それが9.1mmまで薄型化された。2015年の「Surface Pro 4」は、スクリーンサイズが大きくなったにもかかわらず、8.4mmへの薄型化を実現している。本体単体の重さはSurface Pro 3が1.76ポンド(800g)、Surface Pro 4が約1.73ポンド(モデルによって766gまたは786g)で、キーボードカバーとスタイラスペンを装着した状態だと約2.5ポンド(1133g)だ。
Surface Pro 3の最大の改善点の1つは、Surface Pro 4にも引き継がれている。それは、細かい調整が可能なキックスタンドだ。22度~150度の間で、ほぼどんな角度にも調整できる。本体と全く同じ幅を持つこのキックスタンドは十分な堅さがあるため、ユーザーが調整した位置をしっかりと維持し、指やペンでタッチスクリーンを操作しても全く動かない。
Surface Pro 4では、スクリーンを囲むブラックのベゼルから静電容量式の「Windows」ロゴタッチボタンが取り除かれた。従来のSurfaceモデルでは、このボタンが本体の長辺から短辺に配置が変えられたこともあったが、その役割はずっと同じだった。「Windows 8」のタイルインターフェースに戻るための機能だ。Surface Pro 4には「Windows 10」が搭載されたので、物理的なホームボタンは不要になったが、それでもWindows 10の「タブレットモード」はWindow 8の見た目に非常によく似ている。
同梱のスタイラス(Microsoftはペンと呼んでいる)をキーボードカバーに固定する不格好なプラスチック製のループも取り除かれた。新しいペンアクセサリは前モデルより若干大きく、片側の側面が平らになっている。この形状のおかげで、かなり強力な磁石によって、タブレットの左側面や右側面にペンをしっかりと固定することが可能になっている。タブレットを1日中持ち歩いて、バックパックやショルダーバッグから出し入れする予定の人はこの仕様を不安に感じるかもしれないが、筆者が使った限りでは、ペンはしっかりと固定されていた。バッグの中に入れて携帯しても問題はなかった。ただし、ペンが外れていないかどうか、頻繁に確認することをお勧めする。
ペン上部の消しゴムのようなボタンを押すと、Microsoftが推奨するペン入力用アプリ「OneNote」が自動的に起動する。すべてのMicrosoftクラウドサービスを適切にセットアップしていれば、OneNoteのファイルをスマートフォンやタブレット(クロスプラットフォームサポートにより、「Android」端末と「iOS」端末に対応)、ノートPC(「Windows」と「Mac」)といったほかの端末と同期させることが可能だ。
筆者はOneNote以外にも、標準搭載の「Fresh Paint」を含むさまざまな描画およびスケッチ用アプリやThe New York Timesのクロスワードパズルアプリでペンを使用した。クロスワードパズルアプリはペン入力を認識し、それを印字に変換した。さらに、ほとんどのテキストフィールド(ウェブブラウザ内のテキストフィールドも含む)は、ペンでタップすると、ポップアップボックスが手書き入力を認識し、それをウェブ検索や入力フォーム、作成中の電子メールなどのテキストに変換してくれる。
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