(編集部注:米CNETによる「Surface Pro 4」のレビューを3回に分けて翻訳して公開します。第1回は11月13日に、第2回は11月16日に公開されています)
第2回より続く。
これまでの「Surface」タブレットでも問題なかった部分は、ディスプレイだ。スクリーン解像度とサイズは過去3年の間に進化し続け、今回の「Surface Pro 4」で12インチから12.3インチになり、解像度も2160×1440ピクセルから2736×1824ピクセルへと、わずかながら向上した。3:2というアスペクト比は標準的なA4の紙と同じサイズなので、特に電子書籍やPDFの閲覧に適している。また、最終的に紙の上で利用する制作物のデザインやレイアウトの作業にも向いているだろう。
ディスプレイは、かなり斜めの角度から見ても素晴らしい。解像度が向上したため、白い背景で通常の黒い文字を読むときでさえ、個々のピクセルが目立つようなことはないだろう。Appleはこのような超高解像度を「Retina」と呼んでおり、製品ラインの多くで採用している。Microsoftは「PixelSense」と呼んでいるが、本質的には同じ概念だ。
動画 | Mini DisplayPort×1 |
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音声 | ヘッドホン/マイクコンボジャック×1 |
データ | USB 3.0×1、microSDカードリーダー×1 |
ネットワーク | 802.11ac Wi-Fi、Bluetooth |
「Surface Book」のように、ディスプレイは取り外し可能だが基本的にはノートPCというタイプのハイブリッドでは、ポートや接続端子を搭載する余地が十分にあるのが普通だ。一方、タブレット主体のハイブリッドとなると、ポートや接続端子がとたんに限られてしまう。Surface Pro 4に用意されているのは、USB 3.0ポート、動画用のMini DisplayPort、microSDカードスロット、オーディオジャックがそれぞれ1基ずつで、基本的には2014年モデルの「Surface Pro 3」と変わっていない。比較のために挙げておくと、Surface BookではUSB 3.0ポートが1基増え、SDカードスロットもフルサイズになる。
内部を見てみると、プロセッサは「Core M」「Core i5」「Core i7」から選ぶことができる。いずれも発売されたばかりの「Skylake」世代の最新チップだ。米CNETがレビューに使用したSurface BookとSurface Pro 4のテスト機は、どちらも同じIntel Core i5プロセッサと8GバイトのRAMを搭載するモデルだった。
当然ながら、米CNETのベンチマークテストでは、Surface BookとSurface Pro 4の性能はほぼ同じで、1世代前の2014年モデルSurface Pro 3よりは少し早かった。Core i5は、これからのメインストリームで標準的な選択肢になるだろう。同プロセッサを搭載したSurface Pro 4なら、複数のブラウザ、HDメディアのストリーミング、オフィスアプリケーションなどを何ら遅延なく扱えるかもしれない。「Photoshop」を使って高解像度の画像を編集したときも、同様にトラブルはなかった。基本的なゲームも問題なく動くが、専用のグラフィックチップを搭載していないため、ごく軽いカジュアルゲームだけに限られる。
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