米国Tableau Softwareは、iPad向けに個人用データビジュアライゼーションアプリ「Vizable(ビザブル)」を発表した。
Tableauは、法人向けビッグデータ解析ツールの開発や提供で知られており、日本でも導入企業が拡大しているが、あえて個人向けにデータ解析ツールを開発したのはなぜなのか。Tableau Softwareでモバイル・成長戦略部門のバイスプレジデントを務めるデイヴ・ストーリー氏の来日に合わせて話を聞いた。
Vizableは、データから簡単にビジュアライゼーションができるiPadアプリです。CSVやExcelのスプレッドシートをVizableで開くと、数秒でビジュアライゼーションして、ピンチやスワイプ、ドラッグなどの直感的な操作で、データをさまざまな角度から深く分析できるようになります。
作成したビジュアライゼーションは、メールやSNSを通じて友人・知人や会社の同僚と共有することが可能です。ビジネスだけでなく、日常生活においてもデータ分析が身近で利用しやすいものになるのです。現在は英語版のみですが、日本語を含む多言語展開も予定しています。
Tableauは現在グローバルで3万5000社を超える企業が導入していますが、実は「Tableau Public」というオープンな個人向けサービスも展開してきました。このサービスはPC向けで、約10万人のオーサーが1週間に約4500個のデータビジュアライゼーションを投稿しています。
こうした既存のサービスに加え、PCでしかデータ解析を活用していない人にもモバイル環境でさまざまなデータを有効活用してほしい。最新の技術を活用することでより多くの人に世の中にあるデータに触れて感じて理解してほしいという思いで、このVizableを開発しました。私たちは、Tableauとは異なるプロダクトラインとしてVizableを立ち上げ、Vizableから生まれたフィードバックを他の製品にも生かしていきたいと考えています。
現在は、かつてないほど豊富な種類のデータが生まれ、誰でもアクセスできる状況にあります。その上で、利用シーンもユーザーのニーズによって多種多様になるのではないかと思います。たとえば、政府や自治体が発表する統計データを解析したり、好きなスポーツチームの試合のスタッツ(競技データ)を解析してチームの強さや課題を分析したりすることもできるでしょう。
また、家計簿のデータをビジュアル化して分析してみたり、趣味にまつわるデータを解析してみたりすることもできます。学生のスポーツチームなどは、チームの戦力分析や試合データの分析などにも活用できるでしょう。
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