サイズが大きいので、本体を置ける十分なスペースがある作業エリアと、携帯時に本体を収められるノートブックサイズのバッグが必要になる。キーボードやスタンドなどのアクセサリを使って、小型モニタのようにデスク上に立てても問題はないが、テーブルの上に平らに置いたり、膝の上に載せたりして使うのが一番かもしれない。
米CNETの編集長のLindsey Turrentineは、iPad Proのサイズを気に入ったようだ。「メディアのプロフェッショナルとして、iPad Proのおかげで休憩中に行う作業の質が高まった。仕事はノートブックを使った方がはかどると感じたが、閲覧やメディア視聴、つまり、編集チームを指揮する人間としてやらなければならないすべての評価作業においてはiPad Proを使った方がはるかに楽しく、満足のいくものだった」(Turrentine)
iPad Proは、そのサイズのおかげでテレビに近い端末になる。筆者は同タブレットをオットマンの上に立てて、「Amazon Video」を立ち上げ、ソファーにもたれて動画を鑑賞する。これはある意味、もう1つの「Apple TV」である。12.9インチのスクリーンと2732×2048解像度(264ppi)は実際よりも大きく感じる。なぜなら、アスペクト比が4:3だからだ。つまり、テレビやノートブックより高さがある(iPad Proを横向きにしたときの高さは、通常のiPadを縦向きにしたときの高さと同じである)。横向きのスクリーンの高さは、15インチのノートブックと同じだ。
Bluetoothゲームコントローラ(新しいApple TVと連携するゲームコントローラと同種のもの)をペアリングすれば、このiPadは優れたゲーム機になる。iPad Proより小型のスクリーンを搭載するiPadでも同様に使用できるが、ピクセル解像度と輝度の高いiPad Proのディスプレイは、同タブレットに最適化されていないゲームや動画アプリでも、非常に優れた画質を提供する。
さらに素晴らしいことに、薄い本体側面の四隅に1基ずつ配置されているiPad Proの4基のスピーカーは、向きに応じて高音と低音を自動的に調節し、かなり優れたステレオの分離を実現する。誤ってスピーカーの1つを覆ってしまっても、音がこもることはない。iPadの音質がようやくスクリーンの画質に追いついた。大音量を出力することもできる。
ウェブサイト上の文字を読むのに、このような大型スクリーンがあるのはありがたい。大型ノートブックや小型デスクトップPCに没入しているような感覚になる。The New York Times(アプリではなくウェブサイト)は、キッチンテーブルに置いた新聞のように筆者の目の前に広がるし、文書は大きな印刷物のように広がる。筆者は、自分がもはや機械を全く意識していないような感覚を覚え始めている。iPadはそもそもこのような体験を生み出すために作られた端末だ。
iPad Proの「A9X」プロセッサは、Appleの「iDevice」史上最速である。それは、米CNETのベンチマークでも実証された。予想通り、iPad Proは速度テストでほかのiPadを圧倒した。
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