しかし、iPad Proは「本物」のノートブックに対抗できるのだろうか。PCとMac、ほかのタブレットとの比較テストはどうしても信頼性が低くなってしまうが、「Jetstream」ブラウザベンチマークでは、MacBook Proと「Surface Pro 4」がiPad Proを上回った。しかし、両機種が強力なIntelの「Core i5」チップを搭載していることを考えると、iPad Proのパフォーマンスはかなり優秀だ。
しかし、iPadのような端末の処理速度は、相対的なものだ。iOS 9を稼働する「iPad Air 2」でも速く感じる。スクリーンを分割するマルチタスク機能の使用時もそれは変わらない。筆者は日々の仕事の多くをiPad Air 2で処理することもできる。処理速度は、iPad Proの性能を活用できる専用のアプリやツールによって変わってくる。現時点では、iPad Proに最適化されたアプリは多くないので、それによってどんな差が生じるかはまだ分からない。
iPad Proはその高解像度スクリーンをしっかり統御しており、処理速度が低下することはない。ゲームやアプリ、筆者が試したそのほかのすべてのタスクは高速かつ滑らかに表示され、動きがカクカクしたりすることはなかった。アプリの切り替えは、これまでになく高速だ。しかし、iPad Air 2や「iPad mini 4」と同様、iPad Proでもスクリーンを分割して同時に使用できるアプリは2つまでである(ピクチャインピクチャの動画ストリームも含めれば3つ)。これほどの大型スクリーンと高性能を備えているのだから、3つか4つのアプリを同時に実行できるようにしてほしい。
トラックパッドがあれば、そして、複数のアプリをもっとシームレスに連携させながら使うことができたら、筆者はiPad Proでもっと速く作業を進めることができるだろう。PCだと、複数のウィンドウを開いて並べることができる。設定の自由度という点では、iPadはまだ柔軟性に欠ける。
Appleによると、バッテリ持続時間はほかの大半のiPadと同じ10時間だという。筆者はiPad Proを1日中使用し、バッテリはほぼ1日問題なく持続したが、1日が終わる頃には再び充電する必要があった。また、iPad Proは大容量バッテリを搭載するため、ほかのiPadより充電に時間がかかる(近いうちに、より詳細なバッテリテストの情報が明らかになるだろう)。
次回に続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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