今では複数の「Windows 10」搭載ノートPCが200ドル未満で販売されている。「Atom」プロセッサを搭載する小型「Windows」デスクトップPCであるIntelの「Compute Stick」にいたっては119ドルという安さだ。ほぼ限界まで引き下げられているコンピュータの価格が、これ以上どうなり得るというのだろうか。その疑問に対して最新の回答を与えるのが、ASUSの「Chromebit」である。「Chrome」OSを搭載するスティック型デスクトップPCであるChromebitの価格は、米国においてわずか85ドルである。
GoogleのPC用OSであるChrome OSを搭載するデスクトップPCといえば、これまでは「Chromebox」と呼ばれていた。ここでもその用語が当てはまるが、Chromebitはまだ新しい「スティック型PC」のカテゴリにも分類される。
サイズの大きなUSBキーのような外見とは裏腹に、ChromebitにはデスクトップPCのDNAが継承されている。バッテリはまったく内蔵されておらず、継続的な給電を必要とする。テレビまたはモニターのHDMI入力に接続する必要があり、BluetoothまたはUSBドングルによって接続されたキーボードとマウスが別途必要である。
Chrome OSを搭載する他のノートPCやデスクトップPCと同様に、システムそのものはGoogleのウェブブラウザであるChrome以外にはほとんど何も実行できないように設計されている。このデバイスは、クラウドベースの作業向けに設計されている。ただし、Chrome OSは現在、非常に基本的な一部のファイル管理機能を備えており、Chromebitは内蔵する16Gバイトのストレージに、小容量の音楽ファイルや映画ファイルを保存することができる。
IntelのCompute StickやHPの「Stream 11」など、米CNETがこれまでに見てきた他の超低価格PCの多くと異なり、Chromebitには、中国のチップメーカーRockchip製のARMベースのCPUが搭載されている。それによって、他のローエンドコンピュータに搭載されているIntelのAtomプロセッサを採用するよりもコストを削減している。このチップは、ASUSが2015年に入ってリリースした「Chromebook Flip C100」にも採用されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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