検索大手GoogleのモバイルOS「Android」は、スマートフォンやタブレット向けのソフトウェアとして世界で最も人気が高いといえるかもしれない。しかしGoogleは、同社のもう一方のOSである「Chrome」も推進している。こちらは主にノートPCやデスクトップPC向けだ。
同社が米国時間3月31日に発表したいくつかの新製品を見てみよう。ASUS製「Chromebit」は、フラッシュドライブを大きくしたような小型製品で、HDMIビデオポートを装備する任意のスクリーンまたはモニタに接続することによって、それらを完全なコンピュータとして使用できるようにする。Chromebitによって、Wi-Fiネットワークへの接続、GoogleのChromeブラウザの起動、「Gmail」のチェックや「YouTube」の視聴といった操作がすべて、GoogleのChrome OSから可能になる。
Chromebitは一端にUSBポートがあり、無線機器接続用のBluetooth規格によって他のアクセサリに接続可能である。また、Googleが35ドルで提供する「Chromecast」と同じようにも機能する。Chromecastは、インターネットからテレビへの動画ストリーミングに使用されるほか、HDMIポートからスクリーンに接続することもできる。
Chromebitは100ドル未満で販売される予定だとGoogleは述べた。発売は2015年夏の予定だ。
次はASUS製「Chromebook Flip」だ。コンピュータとタブレットの中間に位置するオールメタル製の同製品は、249ドルで販売される予定。Googleは、HisenseとHaierが製造する2台の新しい「Chromebook」も発表した。両製品は149ドルで、教育市場をターゲットとする。Googleのオンラインストアで3月31日から予約注文受付が開始されている。Haierの製品はAmazonで、Hisenseの製品はWalmartで販売される。
これらの製品はすべて、Chrome OS、そしてその延長線上にあるGmailや「Google Docs」といった一連の同社ソフトウェア製品をできる限り多くのユーザーに届けることを目的としたGoogleの取り組みの一環である。そのターゲットには、各種教育機関における学生や、インドやタイなどの新興市場のユーザーなどがある。同社は、およそ10種類もの新しいChromebookを今後数カ月のうちにリリースする予定だと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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