「Surface Pro 4」レビュー（最終回）--スクリーン、処理性能、バッテリ持続時間 - (page 2)

　タブレットである以上、Surface Pro 4は1日中稼働すると期待したいところだが、Surfaceシリーズの旧モデルも今回の最新モデルも、バッテリ持続時間に関しては最先端ではない。それどころか、米CNETの標準的なバッテリ消費テストでは、2015年モデルのSurface Pro 4はSurface Pro 3より持続時間が短かった。Surface Pro 4が6時間32分だったのに対し、2014年のSurface Pro 3は7時間46分だった。このバッテリ消費テストは、一部のシステムにとっては過酷かもしれない。また、2014年と比べると、「Windows 8」から「Windows 10」へとOSのメジャーアップグレードもあった。

「Surface Pro 4」--写真で見るMS最新タブレット

　そこで、Surface Pro 3を改めてテストしてみた。標準的な使い方で1年長く使用し、Windows 10にアップグレードした機体で同じテストを実施したところ、持続時間は6時間19分だった。こうしたスコアのマシンはどれも、普通の使い方であればほぼ丸1日持つはずだが、新しいSurface Bookと違って、キーボードドック側に追加のバッテリが隠れているわけではない。

結論

　Microsoftは一貫して、Surface Proを「ノートPCの代わりになるタブレット」と呼んできた。だが今回、同社独自のノートPCとして、意欲的な新モデルSurface Bookを投入している。それはかまわない。Surface Proが本当の意味でノートPCだったことは、まだ一度もないからだ。「iPad」（あるいは「iPad Pro」）を強化したようなタブレットであり、必要なWindowsソフトウェアもすべて動作するが、特に強いのは描画とスケッチのアプリで、読書やビデオ鑑賞に適している。

　どこにでも持ち運べるほど軽量で携帯性に優れ、ヒンジとキーボードカバーのおかげで非常に柔軟な利用が可能で、使いにくそうな場所にも置くことができる。ただ、今回も膝の上での使い心地はあまりよくない。

Surface Pro 4とSurface Book
提供：Sarah Tew/CNET

　不満な点は旧モデルで何度も指摘されてきたことと同じで、キーボードカバーが別売りであることや、ひと通り使える構成にするとスタート価格の899ドルを優に超えてしまうこと（米CNETがテストしたハードウェアは合計1428ドル）などだ。だがそれよりも、すでに完成度が高かった2014年モデルSurface Pro 3に、非常に価値ある機能強化が加えられている。そして、ディスプレイが取り外し可能な高級ハイブリッドモデルの逸品として本当に競合するのは、まだ登場したばかりのSurface Bookだけだ。