MS、「Windows 10」初のメジャーアップデートを提供開始

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2015年11月13日 07時24分

UPDATE  Microsoftは米国時間11月12日、「Windows 10」に対する初めてのメジャーアップデートの提供を開始した。この機能セットの正式名称は「November Update」で、開発コード名は「Threshold 2」である。

 今回のアップデート「Build 10586」(2015年11月にちなんで「Version 1511」とも呼ばれる)は、Microsoftが「Windows Insider」のテスターらを対象に先週リリースした、PCおよびタブレット向けのテストビルドである。既存のWindows 10ユーザーに対し、「Windows Update」を介した「Cumulative Update」(累積的な更新プログラム)として12日から提供開始される。また、Microsoftが7月下旬にリリースしたWindows 10のRTM版にまだアップグレードしていない「Windows 7」と「Windows 8.1」のユーザーに対しても、12日から提供開始される。

 更新情報:Windows 10のNovember UpdateビルドのISOも、11月12日からMSDN上で公開されている。

 November Updateには、「Cortana」、Microsoftの「Edge」ブラウザ、その他のWindows 10インターフェース要素に対する複数のアップデートが含まれている。また、「Windows 10 Store for Business」のサポートと、Microsoftの「Windows Update for Business」サービスの利用を希望するビジネスユーザーに必要となる管理機能の大部分が含まれている。

 November Updateには、MicrosoftのEdgeブラウザに対する拡張機能や「Enterprise Data Protection」のサポートは含まれていない。Enterprise Data Protectionは、「Windows 10 Pro」「Windows 10 Enterprise」「Windows 10 Education」の各ユーザーに対してデータ漏えい防止を約束する技術だ。またNovember Updateによって、「Long Term Servicing Branch」をPC上で利用するWindows 10 Enterpriseユーザーは、Windows 10におけるテレメトリ収集技術を完全に無効にすることができるようになるが、Microsoft関係者らによると、それによって同OSは基本的にクラウドにはもう接続されない状態になるという。

 Microsoftは7月29日以降、Cumulative Updateやその他のセキュリティパッチおよび修正によって定期的にWindows 10を更新している。しかし12日のアップデートは、同社が約4〜6カ月ごとの頻度でWindows 10ユーザーにリリースしようと計画している一連の新機能の第1弾となるものだ。

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