Microsoftは、「Windows Insiders」プログラムの「Fast Ring」テスターを対象に、「Windows 10」の新しいプレビュービルド「Build 10586」を公開した。
情報筋によると、今回のビルドは、Windows 10向けアップデート「Threshold 2」(開発コード名)の製造工程向けリリース(RTM)版となる可能性があるという。なお、Threshold 2の正式名称は「Windows 10 Fall Update」になる見込みだ。
Microsoftが「RTM」という名称の使用を封印しようとしており、Windows 10を通常のアップデート版「サービス」と呼んでいるのは承知している。だが、RTMと呼ぼうとRTW(ウェブ向けリリース)と呼ぼうと、あるいはGA(一般提供)と呼ぼうと、今回のビルドは正式に承認されそうだと情報筋は語っている。
テストビルドのリリースを発表した米国時間11月5日のブログ投稿によると、PCテスター向けの今回の新しいプレビュービルドは、バグの修正と全体的な改良にもっぱら力を注いでいるという。
Build 10586で修正されたバグとしては、音声再生や「Edge」ブラウザの「タブ」プレビュー機能、「Dell Venue 8 Pro」のようなフォームファクタが小さい端末で偶発的に生じるブルースクリーンなどがある。
「Insider Hub」アプリの消失や「Skype」のメッセージおよび連絡先の消失など、既知の問題もある。ブログ投稿には、この2つの問題への対処法が列挙されている。
Windows 10 Fall Updateには、Windows 10が7月に初めてリリースされて以来、Windows Insiderプログラムに参加するテスターたちが評価してきた多くの新機能が、まとめて搭載される見込みだ。さまざまな情報筋によると、Windows 10 Fall Updateは9日以降にリリースが開始される見通しで、以前に流出した情報に基づくと、通常の「Cumulative Update」(累積アップデート)として提供される。
Fall Updateに搭載されると思われる新機能としては、仮想アシスタント「Cortana」と検索機能の改善に加えて、「Edge」ブラウザの「お気に入り」「リーディングリスト」とパスワードの同期(および、Edgeのセカンドインスタンス生成機能)、さらに、「Windows 7」や「Windows 8.x」のプロダクトキーが使えるようにMicrosoftが先ごろ実施したアクティベーション方法の変更への対応などがある。
11月4日の時点でWindows Insiderプログラムのテスターたちに提供されている「Enterprise Data Protection」と「Windows 10 Store for Business」のサポートも、Windows 10 Fall Updateのリリース時またはその前後に利用が可能になると思われる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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