マイクロソフト、「Windows 10」の新たなプレビュー版を公開--「Fall Update」のRTM版か

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)2015年11月06日 09時59分

 Microsoftは、「Windows Insiders」プログラムの「Fast Ring」テスターを対象に、「Windows 10」の新しいプレビュービルド「Build 10586」を公開した。

 情報筋によると、今回のビルドは、Windows 10向けアップデート「Threshold 2」(開発コード名)の製造工程向けリリース(RTM)版となる可能性があるという。なお、Threshold 2の正式名称は「Windows 10 Fall Update」になる見込みだ。

 Microsoftが「RTM」という名称の使用を封印しようとしており、Windows 10を通常のアップデート版「サービス」と呼んでいるのは承知している。だが、RTMと呼ぼうとRTW(ウェブ向けリリース)と呼ぼうと、あるいはGA(一般提供)と呼ぼうと、今回のビルドは正式に承認されそうだと情報筋は語っている。

 テストビルドのリリースを発表した米国時間11月5日のブログ投稿によると、PCテスター向けの今回の新しいプレビュービルドは、バグの修正と全体的な改良にもっぱら力を注いでいるという。

 Build 10586で修正されたバグとしては、音声再生や「Edge」ブラウザの「タブ」プレビュー機能、「Dell Venue 8 Pro」のようなフォームファクタが小さい端末で偶発的に生じるブルースクリーンなどがある。

 「Insider Hub」アプリの消失や「Skype」のメッセージおよび連絡先の消失など、既知の問題もある。ブログ投稿には、この2つの問題への対処法が列挙されている

 Windows 10 Fall Updateには、Windows 10が7月に初めてリリースされて以来、Windows Insiderプログラムに参加するテスターたちが評価してきた多くの新機能が、まとめて搭載される見込みだ。さまざまな情報筋によると、Windows 10 Fall Updateは9日以降にリリースが開始される見通しで、以前に流出した情報に基づくと、通常の「Cumulative Update」(累積アップデート)として提供される。

 Fall Updateに搭載されると思われる新機能としては、仮想アシスタント「Cortana」と検索機能の改善に加えて、「Edge」ブラウザの「お気に入り」「リーディングリスト」とパスワードの同期(および、Edgeのセカンドインスタンス生成機能)、さらに、「Windows 7」や「Windows 8.x」のプロダクトキーが使えるようにMicrosoftが先ごろ実施したアクティベーション方法の変更への対応などがある。

 11月4日の時点でWindows Insiderプログラムのテスターたちに提供されている「Enterprise Data Protection」と「Windows 10 Store for Business」のサポートも、Windows 10 Fall Updateのリリース時またはその前後に利用が可能になると思われる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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