「Roku 3」や「Amazon Fire TV」といった最近のストリーミングボックスと同様、新しいApple TVでも音声による検索ができる。リモコンで専用ボタンを押し、同じくリモコンにあるマイクに向かって話すというやり方だ。Appleは高度な音声認識機能も披露した。たとえば、「Open 『Apple Music』」(Apple Musicを開いて)や、「Skip forward three minutes」(3分間早送り)といったコマンドも音声で伝えることができる。
Appleによるデモでは、もっと漠然とした会話のような検索も紹介された。たとえば、「Show me action movies」(アクション映画が見たい)とか「Show that 'Modern Family' episode with Edward Norton」(「モダン・ファミリー」でEdward Nortonが出演するエピソードを見せて)のように話しかけても応答する。さらに、「What did she say?」(彼女は何て言った?)と訪ねると、少し巻き戻してクローズドキャプションを表示するという機能もデモされた。
アプリ間検索も導入され、Apple TVの検索でiTunes、Netflix、Hulu、HBO、Showtimeのライブラリを調べることができる。今後確認するのが楽しみなのは、検索結果がiTunesといった1つのコンテンツプロバイダーの結果を他と比べて偏って表示するかということだ。Amazonの検索とインターフェースにはそのような偏りがある。Rokuはより区別が少ない。
AppleのEddie Cue氏は、デモのなかで次のように語った。「iPhoneでは、画面を直接さわって操作することができる。同じようなつながり感のある操作を、部屋の反対側にあるテレビでも実現したいと考えた」
そのために付属のリモコンが一新され、ガラス製の大きなタッチパッドが上面に装備された。現行Apple TVに付属するシルバーの小さなリモコンより幅はあるが、やはりボタンの数は多くない。
インターフェースのナビゲーションは、タッチ操作で簡単になるという。たとえば、ブラウズ中に複数の映画のサムネイルをすばやくスワイプすることができる。他のApple製品で採用されているフィードバック機能「Force Touch」やマルチタッチジェスチャーについては言及がなかった。
インターフェースのデザインも見直され、タッチ操作が簡単になるとされているが、タイル状の表示は一見したところ現行モデル(やiPhone、iPad)とあまり変わっていないように思える。
新しいリモコンはBluetooth経由で動作するので、本体に向ける必要はない。テレビ側の音量もコントロールでき、加速度計とジャイロスコープ、「Lightning」コネクタが内蔵されている。バッテリは1回の充電で3カ月持続する。
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