Appleがビジネスユーザー向けに新しい「iPad」を発表すると見られる日の前日というタイミングで、Microsoftは、同社の「Surface Pro」タブレットがビジネスの場においてその存在感を確立し、さらに拡大させていることを示す動きに出た。
Microsoftは米国時間9月8日、DellとHPが同社のSurface Proタブレットを再販し、同製品向けにエンタープライズグレードのサービスとアプリを提供すると発表した。
Microsoftは、「Windows 10」を搭載する「Surface」のビジネスの場における普及促進を目的に、「Surface Enterprise Initiative」を新しく立ち上げており、両ベンダーはその最初の参加企業である。ただし、パートナーはさらに増える可能性があると、Microsoft関係者らは述べた。
Dellは10月初旬から、Surface Proとともにドッキングステーション、カバー、ペンなどの関連アクセサリ製品を、米国およびカナダの同社顧客向けに提供開始する予定だ。Dellの北米商用営業部門は、同社がビジネスユーザー向けに独自に提供するタブレット「Venue Pro」および「Latitude」に加えて、Surface Proの販売を開始する。また、その後2015年中に、Dell.com/WorkサイトでもSurfaceの販売を開始する予定だ。
2016年初頭には、Surfaceが現在販売されている世界中のその他28市場でも、DellによるSurfaceの販売が開始される予定だ。
またDellは、Surface Proのハードウェア販売に加えて、同製品をDellから直接購入する顧客を対象にDellサービスのオプションを提供する。これには、「Dell Hardware Warranty」(最大4年間)、「Accidental Damage Service」付きの「ProSupport」、「Configuration and Deployment Services」などが含まれる。Dellは2015年2月、PCとタブレットを対象に、予測監視によって問題を未然に防いで解決することを目的としたサービスプラン「ProSupport Plus」を提供開始している。
HPは10月に「Surface Pro 3」の販売を開始すると、同社広報担当者は述べた。同社の9月8日付けのブログ投稿によると、HPはさらに、「エンタープライズ環境における顧客の計画、構成、展開、管理を支援することを特に目的として設計された」新しい一連の「HP Care Pack」を提供し、「モビリティワークフロー変換ツールおよびサービスを2016年に」提供する予定だという。
AccentureとAvanadeも新しいSurface Enterprise Initiativeに参加しているが、両社はSurfaceハードウェアの再販はしない予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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