コンテンツマーケティング支援のアウトブレイン ジャパンは7月22日、コンテンツプロモーションツール「Outbrain Amplify」の新機能として、マーケターが設定するエンゲージメントやコンバージョンに関するさまざまなKPI(重要業績指標)に対するコンテンツのパフォーマンスを識別し、レコメンデーションを自動的に最適化する「KPI Optimization」を提供開始した。既存のクライアント企業向けに提供し、利用に追加料金はとらない。
この機能で設定できるKPIは滞在時間、シェア数、動画閲覧数、店舗検索数、登録数、ダウンロード数、購入数などがあり、特定の目標を設定して最適化できる。
5月頃に世界各国で実施した数百のキャンペーンのテストでは、同じCPC(クリック単価)でコンバージョンが平均36%向上する結果が得られたという。
利用するには、キャンペーンのKPIを決め、KPIの達成を確認するための専用コードを適切なウェブページに埋め込む。その後、KPIを達成するための最大CPC(クリック単価)またはCPAのゴールを設定する。
利用開始後の2週間はシステムの学習期間となる。この期間中に、設定したKPIの達成にどのコンテンツが寄与するのか、どのメディアや読者層と相性がよいのかを判別し、CPCを自動的に調整する。これにより、KPIの達成に寄与しにくい配信場所への露出機会を減らしてCPCを下げ、一方で、KPIの達成に寄与すると判断したものは、露出機会を増やしてCPCを上げる。
また、CPCを見ずにCPA(顧客獲得単価)だけを重視するクライアント企業があることから、CPAや予算に基づいてキャンペーンを回せる仕組みも用意した。あらかじめ設定したCPAの中で、コンバージョンを最大化させられるという。
「これは日本のマーケティングにおいて革命的な機能」と、アウトブレイン ジャパン社長の嶋瀬宏氏は自信を見せる。「これまでは、コンテンツマーケティングで、ROI(投資対効果)を明確に出し、予算の見積もりをするのは困難だった。KPI Optimizationにより、“結果”から逆算したキャンペーン、数値目標を定めてのコンテンツマーケティングができるようになる」(同氏)。
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