このMacBook Proは内部がわずかに変更されただけなので、米CNETが2014年中ごろにレビューした機種と全く同じに見える。むしろ、製品デザインは2012年以来、ほとんど変わっていない。
前機種の登場から1年たっていることを除けば、ここ数世代のMacBook Proのデザインからは同じ印象を受ける。
15インチMacBook Proは薄型だが、卓上に占める面積は広い。特に、より軽量になった最近のノートブックと見比べると、最初に見たときの印象より中身が詰まっているように感じられる。しかし、それと同時に、曲がらないアルミニウム製ボディのおかげで壊れにくそうな印象も受ける。常時携行するのに適した製品ではないものの、職場への行き帰りや、たまの日帰り旅行で持ち歩くとしても、さほど苦にならないかもしれない。
キーボードは、過去数世代のMacBookのものと基本的に同じだ。他社のノートPCはAppleのバックライト付きキーボードに追いつきはしたが、追い越すには至っていない。例外があるとすればLenovoだろう。同社はキーボードの設計と開発に多額の投資を行っている。
しかし、2015年モデルには、AppleのForce Touchトラックパッドが新たに搭載された。12インチMacBookと13インチMacBook Proに既に搭載済みのForce Touchトラックパッドでは、上部のヒンジが廃止されている。従来のデザインは、パッドのガラス面(通常は下半分のどこか)を物理的に押すことでクリックが適切に認識される仕組みになっていた。そのヒンジに代わって4つのセンサがパッドの下の四隅に配置されている。「ダイビングボード(飛び込み台)」と呼ばれることもある従来のデザインが、シンプルで平らな表面のデザインに置き換えられた。
4つのセンサのおかげで、パッドのどこを「クリック」しても同じ結果を得られる。また、センサと触覚的な(またはタップの)反応を組み合わせるForce Click効果により、アプリやタスク内で2段階のクリックを感じることができる。この深いクリック(ディープクリック)は、トラックパッドに段階的な物理メカニズムが備わっているような感覚を指と脳に与えるが、実際には、ユーザーが感じている動きはわずかな触覚的なタップでしかない。その動きは、たとえ完全な説明を受けても、トラックパッドを2段階押し込んでいるように感じられるだろう。
Force Touchトラックパッドは、エンジニアリングの輝かしい成果であり、今後のノートブックのさらなる薄型化と可動部品の削減に寄与するという面もあるが、その一方で、非常にシームレスに実装されているために、ユーザーが違いに気づかない可能性もある。
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